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「場を開く」ということ

2月20日新月。先週アトリエ日は私が低調で、その影響かわからないがアトリエに漂う雰囲気もいつもと違った。子供の人数も少なめで、全体的に低調な流れ。自然と早仕舞いになる。春の息吹く前の静けさといった感じか。私は2月下旬から3月いっぱいくらいの季節が苦手だ。温暖な気候に向けて大きくマイナーチェンジするためか、心身とも浮ついて落ち着かない。ブワッと芽吹くその勢いのパワーにクラクラする。昔はその勢いに乗っていこうという積極性があったが、今は逆に春のふわふわしたムードに巻き込まれたくない。そう見られないが、私はかなり安定志向なのである。

今回はこのアトリエの流れのようなものについて、お話ししようと思う。2021年の春分の日(3月20日)にアトリエを開いたので、もうすぐ丸2年になろうとしている。もっと長くやっているような気分だが、まだまだ新生ホヤホヤのアトリエだ。まず男児2人がアトリエに来ていた。当初はアトリエにずっといると疲れたり、何となく消耗するので長居できなかったりすることに、暫くしてから気づいた。
かつては子供らで賑わっていたこの土地が、徐々に人の気がなくなっていき、遂には廃校になって「過去の土地」になってしまっていたため、場のエネルギーがとても下がっていたのだと思う。私はこれは何とかせねばと思い、「場開きをしよう!」と考えた。

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