榎園歩希の教育研究短期ワークショップワークショップ「湧く湧くナイゾウ」 下
今年最後の新月🌑。あっという間に2023年も終わり、こうして日々はいつの間にやら過ぎてゆく。
そんな中、前回に続きカタスミおなかわくわく遊学会の展示報告を。前回はこども園だったが、今回はフリースクール。ここの子供らは積極的な不登校というよりは消極的な不登校の子供らである。私も子供の時そうだったが、そういう子供らは社会や大人に絶望しているので、彼らの境界内に入るのは繊細にしなけらばなあと考えていた。
最初に大きな部屋に既に女の子が3人、先生と一緒に待っていた。私は「こんにちは。」と挨拶をして早々に、説明をしたいので丸く座って欲しいと伝えた。彼女たちは私と全く目を合わさない。そんな中で、ワークショップは始まった。以下は展示内容をそのままお伝えする。
協力/杵築市学校教育支援センターひまわり
■期間8月~9月末 各3時間 計4回
■参加人数 3~6人
■参加教師 3人、ソーシャルワーカー1人(毎回参加)
<1日目 「子どもと初対面」>
子ども3人、大人4人と私の計8人。子どもと私で輪になって座って自己紹介、企画の内容、スケジュール、完成イメージを説明。
たまにアトリエに、壁を作っている子どもが訪れる。最初は半分くらいの確率で、アトリエに足を踏み入れることができない。アトリエはある種閉ざされていて、「内部」という気配が濃い。体内に入るようなもので、それは抵抗感と違和感があって当然だ。動物的な感覚でそれを感じ取るのだろう。このひまわりの子どもたちも、最初はそんな風だった。私に対する厚い壁。この人はどんな人なのかと、よりじっくり精査しようとする。彼女らの緊張感が伝わって来たので、私もできるだけテンションとテンポとトーンを彼女らに合わせ、調和しようとする中で始まった。
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