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110日目 モロッコ人の値段交渉はガチ、クラブ脱走

近所のレストランが優しい

近所にあるタイ料理屋のレストラン
値段もそこまで高くないのに量といい美味しさといい申し分ない
特に働いてる同年代くらいの青年が人懐こく、店の前を通るたびに話してたらすっかり仲良くなった
彼は日本語勉強中らしく毎回「ありがとうごじゃいます」って言ってくる
何度訂正しても直らないので諦めた
それにしても日本語を勉強してるタイ人の多さには驚きだ

溢れるくらい目一杯入れてくれたパイナップルジュース
美味しい

モロッコ人本領発揮

同部屋のモロッコ人2人と中華街に来た
2人も今日初めてあったらしいが、側から見ているととてもそうは思えない
朝出会ったらしく、夕方出かける時には既に肩組んで一緒にモロッコの歌を歌っていた
どんだけ仲良くなるの早いんだよ、しかも1人は20代前半なのに対しもう1人はどう見ても30代
それで初対面で肩組むって距離感すごいな

モロッコ本来の言葉もあるらしいが、アラビア語も結構使われるらしく
色々教えてもらったがほとんど忘れた
若い方は中国の大学の学生らしく、中国語と日本語とアラビア語を教え合った
こうやっていろんな国の奴らといろんな国の言葉を話していると日本語の響きが好きという外国人が多いのもわかる気がする
タイ語とか中国語とかアラビア語も、個人的にどこか落ち着きにかける感が否めない

たこ焼きサイズ
ザクロ
豪快でよろしい
豚が入ってないかの確認がさすがに慣れてる

モロッコ流値下げ交渉

行きはみんな腹が減っていたのでタクシーを使ったが、帰りにタクシーを呼んだら倍以上の値段を提示された
値下げ交渉が始まるが、いきなりかなり高圧的に吹っかける
タクシーのおっちゃんも譲らない姿勢を見せると、畳み掛けるように手振りと語調を強める
おいおい、さっきまでの優しいお前らはどこ行っちまったんだよ
交渉決裂後の去り際にはファッキューと声を荒げる始末
いや、絶対やりすぎだろ
若干引いていた僕だが、ファッキューと怒鳴った直後、すぐ素に戻って笑顔の彼にはより引いた
彼らにとってはあれが値下げ交渉の普通らしい
短時間であそこまでの熱量を引き出せる、値下げ交渉への熱意に超えられない壁を感じた

結局徒歩で帰ることに
道沿いローカルな中古市
大量の映画や服

ひ弱な日本人がクラブに紛れ込んでしまった

宿に一旦戻った後飲みに行こうということで若い方のモロッコ人にホイホイついて行った
彼の名前は確かムーシン

ムーシンとカオサンへ歩いていたらボストンの大男とタイ人カップルとアルゼンチン女とスペイン男が合流した
もう嫌だった
大人数で飲むのは疲れる
ムーシンと2人かと思ったから付いて来たのに…
追加でフランス女、韓国男2人、それと忘れたけど女もう1人
おい、ムーシンお前どんだけ誘ってんだよ
聞いたら誰も誘っていないそう、訳がわからん

いつの間にかムーシンも主導権を失い、バーじゃなくて目的地はクラブになっていた
クラブに着いたら同じ宿のアラビア系の集団5人くらいがいて、結局そいつらも合流
同じ宿の中でも英語が堪能でパーティー大好きな奴らが来ているわけで、英語もできずパーティーも好きじゃない俺はとにかくムーシンの横を確保するので精一杯だった

クラブって意味がわからん
みんな知ってるけど俺は知らない洋楽が流れて、その道のやつでもないのにこういう場に来たからって躊躇いもなくみんな踊って
たまらずトイレと伝えて一時避難
リュックで来てるやつは俺だけだったし、濃厚なキスをしてる奴らの横でTwitterしてるのも俺だけだった

クラブからクラブへと渡り歩く、計3軒も行った
入場料がないから別に良いが、全部同じとしか思えなかった
途中日本人のやつが1人だけいて、ちょっと話した
仲間を見つけたと思ったら、いきなり台の上に立って踊り出した、別の人種だった
でっかいアラビアのやつが俺のリュックを気にかけながら踊ってくれてることに気づいた
俺だけリュックなもんだから色々な人にぶつかっていたらしい
その優しい配慮に気づいた瞬間、完全に心が折れて電話がかかってきたと嘘をついて脱出

ボロボロで宿に戻ると例のストーカーがご丁寧にお出迎えしてきた
無視して部屋に戻ると鍵が無くて入れなかった
ノックしても誰も出てこないし、夜中3時にスタッフはいないし、無くしてしまったルームキーも罰金だろうし
いいことがなさすぎる

どうしたもんか考えていたら、もう1人のモロッコ人が部屋から出てきた
彼に入れてもらうとルームキーは部屋の中にちゃんとあった
終わりよければ全てよしだ
はー今日も良い日だった♪

今日の自立散歩のお供
乙女絵画の境界

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