103日目 ワクチンマッサージされながらアジアの純真でタイ脱出へ
ワクチンマッサージの攻防
そうだタイマッサージ受けようと思って、店に入ってから昨日注射打っていたことに気づいた
おばちゃんにワクチンを打ったばかりだから腕はやめてくれと伝えると、おばちゃんはきちっとした性格らしく僕の腕をあちこち触りながらどのラインまでは揉んでいいのかギリギリのラインを模索し始めた
おばちゃんは相当腕に自信があるとみえ、なるべく多くの範囲を揉んであげたいらしい
そのせいで、そこは痛いってる場所を何度もトライしてくる
普通サボりたいもんじゃないのか、仕事へのリスペクトがあって良いことなんだろうけど
僕のアジアは井上陽水&奥田民生バージョン
マッサージされながら音楽を聴いてた
井上陽水と奥田民生の「アジアの純真」
PUFFYのもいいけどこっちのまったりしたのもいいよなと聴きながら歌詞も相まって旅してきた街を思い出す
最近していることといえば一日中だら〜としながらあれこれ思って閃いた気になっては忘れてを繰り返しているだけだ
出発前わが教授に言われた言葉
「ハシシで沈んでいった友達を見てきたからお前はそうなっちゃダメだぞ」
久しぶりに教授のことなんか思い出した
この2人のカバーはPUFFYのよりゆったりしてるけど、にしてもこのライブはだいぶゆったりだななんてちらっと思って
僕の旅もこんな感じの速度かなと思った
ブルージーなかっこいい曲にちゃっかり自分の旅を重ねて、肯定された気分を得る
気持ちいいおばちゃんのマッサージにリラックスしながら最高の気分だ
バンコク脱出の決断
マッサージ屋を出て、
しばらく歩くとカオサンの裏側、
いや、俺の旅がアジアの純真と同じなわけがあるかい、ただのされているだけの旅が
まぁでも、そこまで蔑ろに切り捨てるほどでもないとは思える
他の旅人を見て旅の正解を示されたと勘違いしてしまってる旅人をちょくちょく見る
ちょっと前まで僕もダナンのビーチになんて行ったりしてたがそういうことだ
タイではかなり自分の欲望に純粋なペースで来ているが、このスローペースも転換期を迎えたようだ
今までしぶとく僕の中心に居座っていたダラダラ自分に酔っていたい欲を、流石に別の場所に行きたい欲が上回ってきた
移動の時期だ
野生動物みたいで嬉しい
今日の自立散歩のお供
ジャコパストリアス