119日目(8/19) チャップリンに興奮して風邪悪化・クアランプールのど変態オヤジ
昨夜の23:00発の便でペナン島からマレーシアの首都クアランプールへと移動
体調は一向に良くならないし、その上雨の中バス停まで大荷物で移動し、体力的な疲れだけじゃなく気分的にも優れない
ここまでの数ヶ月、雨季の東南アジアを雨具なしで過ごしてきたけど、別にそんなこだわりなんの価値もないんだからさっさと折り畳み傘でもなんでも買うべきなんだよな…
こんだけ疲れているんだからすぐに寝れそうではあったが、せっかくなので一本くらい映画を観てから寝ることにする
チャップリンのモダンタイムス
最近チャップリン作品として初めて黄金狂時代を観て、チャップリンってこんな面白かったんだーと思ったので2作目視聴だ
黄金狂時代もかなり良かったが、モダンタイムスは個人的にそれを上回る良さで、完全に喰らってしまった
思わず出てしまうツッコミが皮肉的に自分に返ってくるチャップリン式のあの構造によって、ここ最近ずっと自分の中に沈殿しているよくない部分を滅多刺しにされた感じだ
ストーリーや描写自体は単純なのに、その簡単さがしょうもなく映るのではなくて、不思議とより普遍的にすんなり受け入れられる
チャップリンパワーなのかな
思えば、旅に出てから刺さった、黒澤明の「生きる」も友部正人の「どうして旅に出なかったんだ」も今回の「モダンタイムス」も、どれも根底にあるテーマは同じようなことだ
結局自分で自分のよくないところはわかっていて、わかっているのに目を逸らそうとしているからガッツリやられてしまうんだろう
わかってるんだけどな
そんなこんなで完全に頭が興奮状態になってしまって目もギンギン、全く寝れそうにない
しょーがないので起きてることにした
朝8:00着の予定だったけど予定よりだいぶ早い4:00に着いた
こんな真っ暗な中降ろされたってなにすりゃいいんだよ、と思ったが
駅にはたくさんのインド系の仲間がいた
一緒になって横になっていたがやっぱり興奮冷めやらずで寝れない
眠気はMAXなのに全然寝れない
興奮をおさめるため、どの店もしまってる駅構内をひたすら何周も歩いた
風邪だったのに眠りもせずにそんなこんなやっているわけだから当然風邪が悪化し頭が痛い
散歩を切り上げ寝っ転がるが頭が冴えて眠れず、眠れないままゴロゴロしてると体も痛くなって結局また歩いての繰り返し
海外来てまでなにしてるんだ俺は
とても観光できる気力はなかったので昼ごろ、中心地に宿をとって電車で移動する
寝不足と大荷物による体の疲れ、加えてわっけのわからんマレーシアの電車システムにイライラしながら
なんとか宿のある中心駅に移動
降りて外に出たら早速ヤバい奴がいた
そのおっさんは上半身裸で車道の真ん中で独特なリズムのダンスをしている
車はおっさんを避けるように大きく蛇行しながら走っていく
なにしてんだ、あいつ、邪魔すぎるだろ
と思ってみていたらズボンからちんこを出し始めた
ちんこを出してはしまってまた出して
その上でちんこを引っ張って伸ばして踊って
よくみたら目の上を怪我しているようで血に染まっている
想像をはるかに超えるヤバい奴だった
これは大変なところに来てしまったぞ
クアランプールは思ったよりインド系と中国系が強い
強いというかほとんど、マレーシアっぽい人よりも圧倒的にインド系の方が多いし、中国系の方が多い気がする、店も
人が溢れていて、ペナン島同様落書き溢れていて
たくさんビルがある都会でありながら、すぐ裏に東南アジアを感じさせるマーケットがあったりと
かなりカオスで楽しい
楽しいのに体調不良が悔やまれる
義務感で体を引きずり散歩してたら、さっきのヤバいおっさんがチャリに乗ってたので尾行した
そしたら市場の果物を平然と万引きしていた
どうやって生きてんのか不思議だったけど、なるほどそうやってんのか
夜になると昼間の活気はどこに行ってしまったのか、店も全部閉まるし、人もほとんど歩いていない
ホームレスがちらほらいて、中には鼻に管をブッ刺して白い粉を吸って倒れてる人もいる
きっと昼間のヤバいおっさんもこっち系だろう
あんまり暗いところは行かないようにしようと心がけつつも、ワクワクが止まらないクアランプール
とにかく風邪が治ってほしい
今日の自立散歩のお供
遠藤賢司のniyago
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