狂犬病予防法(昭和25年成立時)/ 第三章 狂犬病発生時の措置(集合施設の禁止)第十七条
今のではなく、昭和25年に出来た時の狂犬病予防法を読み続けています。
現在(令和六年)の条文と変わりません。
初めて読んだ時、タイトルからしておかしくない?、と思ったものでした。
(※條を条に直したり、当時の文字と違う書き方をしています)
概要
この条分も特に説明の必要もないと思いますが「集合施設の禁止」は日本語としておかしいと思いますよね。
法律読むときにお世話になってる図解六法さんで調べてみました。
→ 施設・設備
物理的なものだけでなく、それに関わる活動全体を指すらしい。
多くの展覧会などがあったのか?
戦直後、わざわざ条文にするほど展覧会などがあったのか、と疑問に思う方もいるかもしれません。
日本は明治の開国と同時に海外文化を凄い勢いで吸収していきますが、犬についてもでした。そのことが垣間見れる資料として以下のページを紹介しておきます。
第四部:大正の畜犬史 @ 帝國ノ犬達
第四部となっていますが、全12ページに日本の明治から戦後までの犬文化が書かれています。
序章にあたる 日本人と犬の歴史 は思わず笑ってしまいました。「そうそう、犬のことになると何も調べず思い込みで話をしているとが多い、こういう人、いる」と思ったし、第五部:昭和の畜犬史 のハチ公のくだりも「いつの時代も目の前のものさえ読まずに結論づける人はいますね」と思ったものでした。
日本は戦直後に狂犬病予防法を制定し撲滅に成功します。その後の話になりますが、日本は高度成長期になり、都市部で集合住宅が一般的になったことで犬や猫を飼育ない家庭が増えたし、町中から自由に歩いている犬がほとんどいなくなりました。また、コンクリートで覆われた街になったいったことで、犬や猫の排便排尿が目立つようにもなりました。犬や猫が外では生きにくい環境になってゆきました。
それが始まってから40年~50年くらいが経ってでしょうか、昭和が終わりバブルが崩壊した頃から、ペットに興味を持つ人が少しずつ増えて、今のペットブームに向かってゆきます。
その空白期間を日本ペット文化の全てと思い込んでいる人が「日本には犬や猫と暮らす文化が元々ない」と言ったりします。あるにはありましたが欧州のものとは違います。私は時々、多くの日本人の心の底に、昔の日本の「犬とは」「猫とは」があることを感じます。
昔の日本人が犬や猫とどのように付き合っていたか、それを知ることは現代社会における犬や猫の問題を考える上で、参考にすべきことだと考えています。なので、このようなnoteをやっています。
余談が多くなりましたが、大正時代にも展覧会はあったし、もちろん昭和に入っても。その他犬が集まるイベントは結構あったのです。
ここまで。
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