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自己肯定感と自己重要感と

『つばさくんは商品ではなく、
根拠のない自信を売ってるんだね!?』

ハッとした。
自分の中ではうまく言語化できず、ただなんとなく「商品ではなく自分自身を売っている」とぼんやりと思っていた。

しかし、それを言葉にしてみるとなぜかしっくりこない。
間違ってはいないけど、そんな曖昧なものではない。

悔しくて、何度も考えてみるものの
これだ!と思える言葉にはなかなか出会えない。

そんなことを思っていたある日、
オンラインコミュニティ上では何度も話したことがあり、
筋トレをきっかけに仲良くしていただいていた54歳のイケおじと、リアルで初対面したときだった。

『PayPayで日本一になった』

という話をしたところ、その場にいた人たちが皆、目を丸くして聞き入ったのだ。

そして、
具体的なアプローチ方法について説明をしていたところ、
イケおじが口を開いた。

つばさくん、それは商品ではなく
根拠のない自信を売ってるということだね!?』

鳥肌が立った。
なぜこの人はそれがわかるんだ。

いままで、誰にも言い当てられたことはなかった。
誰もが『へぇ〜』『すごいね』と感心するばかりで、どこか興味なさそうに聞いている。

周りから『彼はこんな実績があってね』と紹介されたとしても、
『すごいですね!』『どうやったんですか?』

なんて聞かれることはあるものの、
理由の核心に迫るような言葉を向けられることはなかった。

どこか、興味を持って" あげている "という感覚すら覚えた。
それがとても不快に感じることも、少なくなかった。

別に自慢をしているわけではない。
ただ、事実を述べているだけなのに。

しかし、イケおじは続けた。

『例えが違うかもしれないけど、それってつまりじゃんけんで必ず勝つ方法を教えるから、おれを信じろ!と言ってるようなもんでしょ?』

と言った。
最初は理解が追いつかず、ポカンとした。
しかし、頭の中で整理ができた途端、なるほどそういうことか。
と、イケおじの本質を捉える力に恐れ入った。


まさにイケおじの言う通りで、
こちらとしては根拠は一切ない。
ただ、いままでの自分の経験から『きっとこうなるに違いないから僕を信じてください』と言い切るのだ。

それが営業スタイル。疑わせない。
疑って一切信じない人はお客様にしない。


最初は疑っていても、最終的には信じて
『キミの言うことを信じて良かった』と言ってくださる方々のおかげでいまがある。

それはまさに「信じてもらった人たちが成功を収めたのだから、あなたも信じれば間違いない」と言っているようなものだ。
そこに根拠はない。ただの経験則に過ぎない。
しかし、その" 経験則 "こそが根拠そのものなのかもしれない。

そう思うと、経験則というのは
うまく言語化できないから「怪しい」ものとして扱われ、「再現性のなさ」をなじられてしまう。

では、それが「言語化」できたとしたらどうだろうか。
「再現性」を証明できたとしたら、それは根拠に変わる。

そんなことをずっと胸に秘めていた。
そして、それを理解してくれる人にようやく出会えた。

うまく言葉にできない。
だから誰にも理解されず、苦しんできた。

それをイケおじは、見事に言語化し
その場にいた全員に「納得」の機会を設けた。

そして僕は人生で初めて
#日本一になった 》という事実を、
心の底から受け入れることができた。

いままでは、ただの実績でしかなかった。
関わる人に価値を感じてもらうための" ツール "でしかなかった。

自分が目の前の人にとって価値ある存在でなければならない。
だからこそ、価値を証明するための実績がなければならないし、
それを証明する術をも持たなければならない。

それはつまり、
日本一の営業になり、それを「他己紹介」
つまり、他人に紹介してもらう場を常に設け続けなければ、意味がないのだ。

そんなことは秘書でも雇わない限り、叶うわけがない。
しかし、自分の実績を証明するためだけに人を雇う気にはならない。

とはいえ、
自分の存在価値を証明する術がないということは

自分自身に価値がないと認めるのと同義。

自己肯定感のない自分にとって
自己重要感、つまり誰かにとって" 重要な存在 "ですらいられなければ

自分が存在し続ける意義がない、と感じてしまう。
自分自身の存在の無価値感、重要でないという感情に押し潰されてしまう。

せめて、誰かにとって重要な存在であり続けたい。
そう思う自分と、自分自身をそのままで受け入れてもらいたい自分とが常に葛藤し続ける。

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自分自身を受け入れてもらうのはきっと無理なんだろうな、と諦めかけたことが何度もある。
だからこそ、せめて誰かにとって「なくてはならない存在」になろう、と思えた。

だから僕は…

Coming soon…

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