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後見人日記〜他人の服を購入すること〜

日々届く郵送物。最近は郵便局が土日休みになり、月曜日にまとめて届く。宛名が被後見人名義のものもあるので、配達員はさぞ怪訝に思っていることだろう。日々の配達、ご苦労様です。

さて、担当している被後見人さんの中には、もちろん施設に入所している方も。入所者の後見人って、楽だと思われがち。確かに、安全が保障されている点は、気分は楽なことが多い。が、大変な面もある。その一つが衣類購入だ。


施設って、衣類は何でも良いの?

施設によっては、衣類は「私たちが買ってきます」という、神対応なところもあるにはある。しかし、購入を頼まれることが多いのだが、私は異性の衣類を購入するのは苦手。(当たり前か・・) 真剣な目で、婦人服売り場を物色する姿は、周りからどう見られているのだろう。絶対に怪しいやつだと思われているであろうから、何か気まずい。

さらには、施設から、長袖でないと皮膚に傷がつくとか、サイズは2サイズ大きめとか言われて、四苦八苦。本人の意思は?本当は夏は7部袖が良いのでは?と思う。夏の季節に長袖を求められると、それだけで時間と労力を要する。ましてコロナ禍。本人との外出は認められず、服を着ている姿も見れない。サイズは大きすぎなかったか?似合ってるの? なんとなくモヤモヤするのだ。似合うもの、着たいものを着てほしいのだが。

ということで、私にとって施設入所の方の衣類選びは、もの凄く悩ましいことなのだ。

在宅者の衣類は?

在宅の方々とは、だいたい一緒に買い物に行くようにしている。これはなかなか楽しいひと時。

ただし、サイズが大きすぎると、これまた探すのに骨が折れる。5Lとか、売っている店が限られるし、物によっては高額に。5Lのズボンを履けなかった時には、頭を抱えた。服に体を合わせろということなのか・・。昔は洋裁が得意な方が地域にいたようだが、最近はトンと見かけない。洋裁できる人は重宝がられただろうなと思う。

オンラインで購入という方法

自分の服はネット(ゾゾダウン)で購入するが、他人の服、中年以降の方用となると、なかなか通販ではベストなものを見つけにくい。しまむらオンラインショップも然り。売っている服がちょっと若すぎる。ユニクロは、年齢を問わず、良いように思う。サイズもオンラインだとXXLとかある。オンラインで買うならユニクロかなと思う。


ベストな服屋さんは?

私の選ぶ、「被後見人さんの服を買うならこのお店!」(実店舗)1位は、やっぱり「しまむら」だ。特に女性の衣類を選ぶには本当に助かる。


なんと言っても値段がリーズナブル。さらに種類も豊富。大きめサイズも4Lくらいまでならある。部屋着も安いかつ、明るい色のものや、ちょっと可愛めのものもある。(すみっコぐらしがプリントされているとか)スポーツウェアのような速乾性に優れた(そう見える)ものまで安く手に入る。

なおかつ、店員さんが親切だ。「女性の衣類で、〇〇のようなものを探してるんだけど・・」と質問すると、的確にその場所に連れて行ってくれる。気軽に声をかけやすいし、形式ばった堅苦しさがないのも逆に良い。女性の衣類を探していても、怪訝な表情をされることもない。(当たり前か)

店舗数がそこそこ多いのも良い。私の家の近くにもあるので、仕事帰りにふらっと寄れる。

後見業務を始めるまで、「しまむら」の魅力に気づかなかった私。

しかし、何度も言うが、婦人服売り場を物色するには未だにそれなりの覚悟がいる。そう、後見業務には勇気が必要なのだ。



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