【アメコミ感想】バットマン:スリー・ジョーカーズ【DC】
これまでのお話
2016年、ジェフ・ジョンズがライターを務めたジャスティス・リーグ:ダークサイド・ウォーやDCユニバース:リバースにおいて、全てを知る全能の椅子であるモビウス・チェアにバットマンはジョーカーの本名を訪ねました。
バットマンの質問に対し、モビウス・チェアはこう答えたのです。
ジョーカーは3人いたので、答えられない
この謎はジェフ・ジョンズが用意した謎で、その答えもジェフしか知りません。
そのため、スコット・スナイダーやトム・キングなどのライターが進行している「バットマン」シリーズではその謎に関しては謎のままであり、謎が解き明かされることはありませんでしたが、2020年になって突然あるコミックが発表されました。
それこそ
「バットマン:スリージョーカーズ」
本作では3人のジョーカーの謎が遂に解き明かされるとされている作品で、3人のジョーカーと3人のバットファミリーの活躍が描かれているコミックとなっています。
そして、本作はとある作品のオマージュを込めた作品となっています。
その作品は
「バットマン:キリング・ジョーク」
この作品ではジョーカーのオリジンやバーバラ・ゴードンに起きた悲劇が描かれており、ファンからも非常に高い評価を獲得し続けている傑作となっています。
本作を読む上でも役立つ知識が多いので、必ず読んでから本作を読むことをおすすめします。
これ、どんな話?
ある夜のゴッサムで3つの事件が同時に起きた。
犯罪組織のメンバーが殺害された事件
人気コメディアンが惨殺された事件
エース・ケミカルで遺体が発見された事件
この事件は不可解にも全部、ジョーカーの仕業だということがそれぞれの事件を捜査していく中で明らかになる。
しかし、それでは同じ日の夜にジョーカーが3つの場所で同時に事件を起こしたことになる。
つまりこの日のゴッサムには、3人のジョーカーが同時に現れ、それぞれ別の場所で人を殺したということになる。
3つの事件を捜査するバットファミリーは、それぞれが抱えるジョーカーのトラウマと向き合うこととなる。
主な登場人物
ブルース・ウェイン/バットマン
ゴッサムの恐怖の象徴でジャスティス・リーグのメンバーとしても知られている伝説のヒーロー。
本作では一つ目の事件を捜査していく中でバーバラやジェイソンと合流し、3人のジョーカーとの不可解な戦いに身を投じることとなる。
彼の抱えるトラウマは幼少期、ジョー・チルによって両親を目の前で射殺されたこと、
そしてジョーカーによってファミリーであるジェイソンやバーバラを傷つけれたことによるジョーカーに対する殺意の衝動と戦っている。
バーバラ・ゴードン/バットガール
バットマンの友人でゴッサム市警のジェームズ・ゴードン本部長と娘であり、バットファミリーの一員。
過去の事件で半身不随になったあと、チームの情報技術を担当するオラクルとして活躍していたが、特殊な手術とリハビリを経てバットガールへ復帰した。
本作では二つ目の事件を捜査していく中でブルースとジェイソンと合流し、ジョーカーへのトラウマと再び向き合うこととなる。
彼女の抱えるトラウマはジョーカーに自宅を襲撃され、半身不随に追いやられた事件の記憶。
ジェイソン・トッド/レッドフード
二代目ロビンであり、一度死んで蘇ったことで怒りと復讐心に蝕まれたことで、バットマンとジョーカーに復讐をするためにジョーカーがかつて名乗っていたレッドフードを名乗るようになった。
その後は紆余曲折を経てバットファミリーの一員として活躍したり、アウトローズというチームのリーダーとして成長を重ねている。
本作では三つ目の事件を追っている中でブルースとバーバラと合流し、ジョーカーへの怒りをここでもぶつける。
彼の抱えるトラウマはジョーカーに惨殺された過去。
ジョーカー
本名も何もかもが謎に包まれているヴィラン。
全てのバットファミリーにとって敵であり、
バットマンにとっては最大の宿敵。
本作においては3人のジョーカーの謎がついに明かされる…?
ジョー・チル
ブルースから両親を奪った元強盗の男性。
現在もなお、生きているようだが…?
ここからは突然の見どころ紹介
①:ジェイソンの全裸
キリング・ジョークではジム・ゴードンの全裸が拝めるんですが、本作ではなんとジェイソンの全裸が拝めます。人によってはかなり眼福。
変態的な方向性のジェイソンの女性ファンは何ページかに分けてジェイソンの全裸が拝めますのでぜひ、読んで確かめてみてください。
ただし、ジェイソンの"ジェイソン"は見れません。
②:ジェイソンとバーバラ、再び…?
バットマン:エターナル等の作品でも存在している謎のカップリングでもあるバットガール×レッドフードがまさかの本作においても…?
実際、二人の関係が進展するようなしないような結局は気の迷いのような展開があるのでぜひ、読んで確かめてみてください。
余談ですが、このカップリングって誰が推してるんでしょうか?
嫌いではないんですが、個人的にはバーバラはディックのイメージがあるんですよね。コミックだと実際はそうでもないのかもしれませんが、一番イチャついてるイメージがあります。
ディックと同じようにジェイソンもバーバラと男女の仲になってると思うと皮肉めいてる部分を個人的には感じますね。
感想
シンプルに、非常に面白かったです。
読む上でもそこまで敷居は高くなくて邦訳アメコミをあまり読んでない方でも楽しみやすい作品だと思いました。
バットマン、レッドフード、バットガール、そしてジョーカーの最低限の知識があれば問題はないとは思いますが、キリング・ジョークだけは例外で、必ず読んでから読むべき作品です。
キリング・ジョークを読んでなくてももちろん楽しめますが、半分くらいしか楽しめないと思います。
ここからはネタバレ
というわけで、ここからは有料記事にしてネタバレを回避していきたいと思います。
まとめサイトで読み終えてしまうと、書籍の売上にも貢献できず、おすすめする意味もありませんので。
まとめサイトで漫画を読み終えるのはコンテンツを殺しかねないので、ただちに辞めるべきです。
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