とうもろこしの食べ方
採れたてのとうもろこしを買いました。
レンチンがあまり好きではないので、お鍋もしくはフライパンにお湯を沸かして、ほんの数分(およそ2〜3分!)コロコロと回転させて短時間で茹であげます。レンジ任せというのが好きではなく、茹でている間もともろこしの状態を常に見ながら対話し、いちばん美味しい瞬間を見逃しません。栄養素や糖の流出をおさえ、予熱で美味しくなるタイミングを見極めます。
新鮮だったらもう生で食べてしまいたいところなのですが。
「面倒だから」という理由がいちばん嫌いな私。
食物のもつ特性を活かしたり、せっかくの栄養素を極力殺さない調理方法が好きです。やはり「火」の力は大事で、その力を信じています。使う前に火で包丁を炙ったり、海苔を煽ったり、ここでも「ひとてま」のお話からは離れられません。電子レンジではそういう工程を踏めないので…。
人は古代より陰陽五行の1つである「火」からのエネルギーをもらい、食物を通して身体に取り込んできました。欠かしてしまうとそのバランスも自ずと崩れます。調理としては焼いて香りをつけたりコクや味に深さをだしたり。 見えないレベルの話なので、現代においては「面倒」が勝り軽視されがちですが。私はそういうところも大切にしています。
IHのマンションにずっと住んでいたので、今は火の良さや大切さが身に沁みて分かります。
生活が便利になるのも、一長一短です。
茹で方も独特だと言われますが、
私が気になるのは茹で方ではなくて食べ方の方です。
夏になるといつも思います。
とうもろこしって、皆さま普段はどうやって召し上がっているのでしょう??
私は小さい時から変わらぬスタイルを貫いています。
はじめは縦に2列くらいをひと粒ひと粒上からもいでいって…
あとはこうです!
親指を掛けて横に倒すと縦に列でまとまって取れるので、何粒同時にくっついて取れたか、子どもの頃は兄妹で競っていました。
写真は15粒ですね。
たしか最高記録は28粒。
ほぼ1列分です✨
はじめの2列を下までつまんで捻っていくのが大変な時もありますが。
そのあとが無駄がなくて気持ちよく、この食べ方をやめられません。
かぶりつきと違って、歯にも挟まりません。笑
お料理に使いたい時も、時間がない時は包丁で削ぎ切りしてしまいますが、時間に余裕がある時は必ずこのようにして粒を取ります。
残った芯は、次にご飯を炊く時に一緒に入れて炊いたり、薄切りにして「とうもろこしの芯チップス」にしたり、ベジブロスを作るのに使用して、最後まで余すこと無く使い切ります。
おひげも青々ときれいな時は、ひげそうめんとして1品にします。煎って髭茶にすることもあります。
青のりをかけてもハーブ塩でもカレー風味でも美味しいです◎
(※新鮮で柔らかいものに限ります!)
美しく食べきることは、作物を作ってくださった農家さんやお料理を作ってくださった相手へのひとつの感謝の形だと思っています。
こうして楽しく食べることが、時に美しく食べることや、作物の状態や特性を知ること、ひいては食育に繋がっていくようにも感じます。
それに、食べ方を知ることはその人を知ることにも繋がりますよね。
アポロのピンクと茶色の部分を口の中できれいに割って食べるとか、
バームクーヘンやクレープの層を剥いで食べるとか。
たい焼き1つでも、頭から食べるかしっぽから食べるか。
ショートケーキはいちごから食べるか、いちごを最後に食べるか。
ありきたりですが、そんなお話をする時間も相手を知る上で楽しいです。
人の変わった食べ方や癖って、観察したり直接聞いたりしないと知らなかったりするので、とってもおもしろい。
いつになく、いろんなもののいろんな食べ方に興味津々の私です。
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