八月
八月が終わると夏が終わるのかな
残暑がひどい日々はきっと続くから虫の声が涼しく聴こえたとしても夏はまだ終わらないだろうな
暑くてもいま頃の夜は好き
最近ずっと平和だなと思う
音とか光とか風とか自然をそのまま受け取り
知らないことを知らないとはっきり言えて
詳しいひとに教えてもらえたり、経験したりできている
そして今年の八月もふだん会えないひとたちと会って話せた
こういうことを深く掘り下げて考えるべきなんだろうな、書くうえでは……
周りの現実はそんな内容ばかりだったけど
打ち明けられるそれらを聞いて私は何も言えずにぼーっとしてた
スイカのデザートが美味しかった
私もお肉を選べばよかったとか思ったりした
経験していないことについても何か言うべきか言わないべきか考えてた
結局、聞くことしかできないって諦めて、違うことを考えたりもした
遠くなった距離なんかも考えてた
一緒に行ったレゲエバーのこと、私しか覚えてなかった
無表情になってしまって「疲れた顔してるよ」と言われた
帰ってからシートマスク2種類続けて顔に染み込ませた
大きな悩みもなく、仕事をしながら、日々さまざま家族に許してもらって笑ってもらって
(とか言ったあとすぐ喧嘩したりするけど)
好きなことにどうにか時間を作って、幸せ、なのは今だけなのかな
書くことについてはずっとマイペースで
まだ締切のことや応募先について考えていない
できるだけ薄い文章を書きたいと思うから難しい
勝手に色々とふっついてくる形容を、気持ち悪いと思いながら剥がす作業が必要になる
どうしてこうも形容が下手なのかな、でも無意識でくっつけてるよ今日も、だから剥がす
八月はこんな感じで
(まだ終わってないね、そして暑いね)