応援を行動に、つながりに、結果に、【vol.4】takuya先生(瀬戸SOLAN小学校)「パワハラを耐え抜いた若手の初任研(学級経営・授業づくり)」
こんにちは!シリーズvol.4です!#Nonameschoolオンラインイベント、本日はtakuya先生(瀬戸SOLAN小学校)による「パワハラを耐え抜いた若手の初任研(学級経営・授業づくり)」についてでした。リアルタイムでの参加ができず残念でしたが、しっかりと温度感を感じ取って熱い記事にしていきたいと思います!!
シリーズについては以下
【お知らせ】オンラインイベント継続中
100人参加のオンラインセミナー枠あと40弱だ〜〜〜
講師紹介:takuya先生(瀬戸SOLAN小学校)
登壇して頂いたのは小学校教員を2年務め、現在は株式会社教育システムから学校設立に携わっているtakuya先生(Twitter@kyoiku_tt
)です。設立予定の学校は瀬戸SOLAN小学校です。vol.2で登壇していただいた「太一先生」と同僚ということですね!株式会社として学校を設立するのはなかなか珍しいことで、まさにこれから求められる新しい挑戦をしている先生です!タイトルの通り、パワハラを耐え抜いた初任時代の思いを派せていま大切な学びについてお話してくださいました。
学びを深めてみよう
今回の登壇の最初のテーマにあげて頂いたのがこちらでした。
takuyaさん自体、初任時代に良い授業、学級をつくるために取り組んだ学びが「とにかく実践本、ネタ本を読む」だったそうです。忙しい中で、良い授業をつくろうと本当に熱心に仕事に向き合っていたのだなと、ここで私は感動と尊敬を感じました。
ただ、その学びを活かしていく過程でtakuyaさんはある疑問を感じます。
本の通りに全く同じに実践をしても、結果が異なっていくのではないかと。これは本などによる知識や技術のインプットとアウトプットのつながりのずれのようなものでしょうか。
深めるため(活かすため)に大切なこと
インプットとアウトプットのつながりのずれのようなもの。その違和感を氷山の一角に表わして説明してくださいました。
実際に取り組んでいくスキルや実践(海面より上の氷山の一角)をどんなに網羅しても、見えないところの存在(海面下)を理解したアプローチができないと効果は発揮できないということです。
見えないところの存在(海面下)にはどのようなものがあるのでしょうか
・実態・人柄・背景
・時代・地域
様々な要因を捉えていなければ、ただのモノマネで終わってしまいます。これからは、世に出ているものをマネするだけでなく、自分自身でオリジナルの実践をつくりだしていく位の勢いが大切だと語ってくれました。
抽象度の高いものに視点を変える
そしてテーマは、学んだ内容をどのようにオリジナルにして実践していくのかというポイントに移っていきます。
そこでは、具体的なものを抽象度の高いものに変えて視ることが大切だと言っいました。なぜ、その実践が描かれているのがそこに目をつけた理由、理念、想い、その先に目指すものを広げて考えることでが深い学びにつながるようです。
この視点は我々大人が子どもたちに言っている主体的、対話的な学びにつながります。
良い組織とは
子どもに求める「主体的・対話的で深い学び」、これをまず私たち大人が理解し実践していなければいけませんね。
良い教室は良い職員室から というお話も実体験からしてくれました。大人たちが学び直し、捉え直しをしていく姿がそのまま子どもたちに良い影響を与えるようです。
仲良しこよしではなく、言いたいことが言える、わからないことがわからないと言える環境、そして面と向かって議論ができる環境は、議論をする前に自身の意見を固めていく力をつけていくことができます。
・批判的な視点をもって聴くこと
・そもそも聴くとはどういうことか
・発言しやすい雰囲気とは
・発言のタイミング
・自分の意見はどこまで踏み込めるのか
この視点が育つことで熱い議論ができる環境ができていくのだと改めて感じることができました。
今、takuyaさんはそのような環境で働けていることに強い充実感を感じることができているようです。
ベクトルを確認しよう
子どもたちに熱い議論ができることは素晴らしいことですが、ベクトルの方向が揃っていることもとても大切です。takuya先生はイベントの中で、寿司職人の例を挙げて説明してくれました。
A.寿司が握れるようになるには10年の下積みが必要といわれている
B.3ヶ月学校に通っただけの寿司屋さんがミシュランに選ばれた
AとBの言葉を聴いて何を感じたでしょうか。職人さんの想いやこだわりとお客さんが感じる価値はときにはベクトルが異なることがあるということです。(もちろん職人さんの価値というのも存在します!)
学校でも教員の授業づくりに対するこだわりは、子どもたちにはほとんど浸透せず、楽しいか楽しくないか。それだけですよね。自己満足の商品ではなく良いネタに勝負していく視点を持とうというメッセージでした。
良いネタというのは、テクノロジーの力、問いから始まる授業など様々です。子どもにとって、本当に必要なものとは、そのニーズと私たちが提供する教育のベクトルを同じにしていかなければいけないですね。
感想
冒頭でもお伝えしたとおり、リアルタイムでの参加ができなくて残念でしたが、収録動画でも十分に熱量が伝わってきました。また、私を含め多くの教員が普段から感じていた「なんか、おかしくない?」の根本を目線を落としてわかりやすく言語化してくれたのがこのtakuyaさんのイベントでした。
感謝です。「子どもたちのために」が大人の自己満足のセカイだなんて恐ろしいことですよね。
takuyaさん、ざるさん、素敵なイベントの機会をありがとうございました!