見出し画像

小さな人を家に迎えた。この子にとっての居場所を、作りたい。

"居場所"ってなんだろう、と居場所支援をやっていたときによく考えていた。
多分、"何もできない自分、なにもすごくない自分でも居て良い場所"が居場所の一つの定義だと思う。

我が家にきてくれた小さな人は、人生で一番小さい期間が終わり、毎日重たくなっている。

体力がついたのか、つい数日前まではお乳は5口で寝てしまっていたのに今は10分継続して吸っている。
足で蹴る力が強くなって気がつくと布団ははだけている。
抱き上げると私の髪の毛をひっぱるようになった。
親指をみつけられる頻度が増えた。
もうお乳はいらないよ!というとき、首を思い切り背けて意思表示するようになった。
喃語の種類もお話ししてくれる時間も増え、お食事中のあーという声は少しだけトーンが下がって声が太くなった。

つい12日前までお水の中をぷかぷか浮いていたのに、重力と酸素のある世界でどんどん成長していて、
小さなできることが増えているのを見るたびに「すごいねー!」「〇〇できたの」と声をかけている自分に気がつく。

自分の中を点検しても、その言葉の背景にあるのは純粋な感嘆で、「〇〇ができるようになってほしい」という気持ちではないのだけれども、

何かができるとすごい、というのは、私が言わなくても否応がな社会が伝えてくるメッセージ。

だから私はなるべく、「できることはすごいこと」というメッセージは伝えないでいたいな、と思う。
何かがうまくいかないとき「そういうこともあるよ」と伝えたいし、ありのままのあなたが大切だよ、と伝えていきたいと思った。

--
2022年11月の日記

#育児日記
#育児
#赤ちゃん
#赤ちゃんのいる暮らし

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?