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【ぐるっとパス】でぐるっと巡りました_Part1

つかのまのニート生活の中で、念願の『ぐるっとパス』を二ヵ月間堪能してまいりました。

『ぐるっとパス』とはなんぞや

  • 東京を中心とする101の美術館、博物館等の入場券や割引券がセットになったお得なQRコードチケット。

  • スマートフォン、もしくは紙カードのQRコードを提示して利用。

  • 最初の利用日から二か月間の有効期限あり。

  • 販売価格¥2,500 (大人料金)

わたしが訪れることの出来た場所は101か所中のわずか13か所。
埼玉県の田舎に住んでいるため、やはり交通費が痛いものです…
しかし、各施設の入場料金を合算してみるとガッツリ元が取れる、かなりお得な、アートが好きな人もそうでない人にもおすすめのチケットです。

①大倉集古館:港区虎ノ門 /パス利用入館料¥0

明治35年(1902)に大倉喜八郎が自邸の一部を美術館として公開した大倉美術館を前身とし、日本で最初の私立美術館です
目の前にはそう、老舗ホテルがそびえています。
今年2022年は大倉美術館が公開されてから120周年、大倉集古館が設立されてから105周年の節目の年ということで、明治から昭和にかけての美術品収集の軌跡をたどることができました。
印象的だったのが、中国・清朝の染織、典礼に着用する「袍(パオ)」
美しい藍色と龍の刺繍があざやかに目の覚めるような勢いで迫ってきました。19世紀のものですが非常に保存状態が良く、当時の華厳な雰囲気が伝わってきました。


②泉屋博古館東京:港区六本木 /パス利用入館料¥0

https://sen-oku.or.jp/tokyo/

住友コレクションを中心に、現在は3,500件(国宝2件、重文19件、重要美術品60件を含む)を超える作品を所蔵し、京都東山と東京の2都市でそれぞれに地域の特性も活かしながら展覧会を開催しています。
『古美術逍遥』ということで、東洋の古美術コレクションを展示しており、中国絵画から仏教美術、茶道具から香道具まで、非常にジャンルに富んだ作品の数々を堪能することが出来ました。
多くのコーヒー器具をつくってきた「HARIO」直営のカフェがあり、スペシャリティーなコーヒーとティーを楽しめるそうですよ。

③国立新美術館:港区六本木 /パス利用で割引

建築界の巨匠・黒川紀章氏による、「森の中の美術館」をコンセプトにガラスカーテンウォールが印象的な美術館です。
国内最大級の展示スペースを生かした、国内外問わず多彩な企画展示をしており、私が訪れたときは『李禹煥』展を開催していました。(100円割引で鑑賞できました)

李禹煥「関係項-アーチ」

私のオススメは地下のミュージアムショップ。全国各地からセレクトしたファッションアイテムから文房具、おもちゃ、伝統的な雑貨類など、ギフトにもオススメのものがあり、ゆ~っくり過ごせますよ。


④東京都庭園美術館:港区白金台 /パス利用入館料¥0

旧朝香宮邸である美術館は、フランスのアール・デコの様式美を積極的に取り入れ、日本古来の高度な職人技が随所に発揮されました。朝香宮ご夫妻の熱意と、日仏のデザイナー、技師、職人が総力を挙げて作り上げた芸術作品と言っても過言ではない建築物なのです。
そして2015年には、国の重要文化財に指定されました。

客間

展示空間はもちろんのこと、照明器具や天井、そしてラジエーターレジスター(暖房器具の隠し)に注目していただきたいです。ユーモアにあふれたこだわりが展示物の作品の世界観に寄り添うように馴染んでいました。


⑤松岡美術館:港区白金台 /パス利用入館料¥0

創設者の松岡清次郎が自らオークションや公募展に出向き、約2400点のコレクションを蒐集。中国美術、日本画、西洋画、陶磁器、彫刻などさまざまな国や地域、ジャンルを超えて集められた美術館は博物館のような地域性も感じられました。

私が関心を抱いたのが、古代東洋彫刻の展示室です。ガンダーラの仏教彫刻をはじめヒンドゥー教の神々、クメール彫刻、中国仏教彫刻までと、一つの展示室でそれぞれの文化がひしめき合い、調和し合い、圧倒されました。

⑥東京都写真美術館:目黒区 /パス利用入館料割引ほか

日本で初めての写真と映像に関する総合的な美術館として、1995年に恵比寿ガーデンプレイス内に開館した美術館です。
3つの展示室で多彩な展覧会を開催しています。映画上映もしています。


私は写真や映像に詳しくはないのですが、立体物や空間全体で表現している様子はインスタレーション作品のように感じられました。体全体でも体感できるのだと、新しい発見が出来ました。

なお、【ぐるっとパス】が利用できるかどうかは、
必ずお出かけ前に施設の最新情報をチェックされてください!

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