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お気に入りの場所:太宰府のアート的旅

今は東京都民ですが、約2年ほど前までは福岡県民として7年ほど住んでいました。そして太宰府は住んでいる場所から30分もあれば行ける、散歩がてらのお出かけとして頻繁に訪ねておりました。

今回はGWの時期に、ライブの遠征ついでに福岡へ。
懐かしい~というほど、月日が経ってはおりませんが、
いつものお散歩調子で太宰府を散策してまいりました。

福岡に住んでいたころ、朝イチで参道にあるスタバへ行き天満宮へ参拝する、という自分の中では贅沢なことをしたことがあります。今回も朝イチで行かねば!と考えておりましたが、前日はライブ観戦のため、朝はゆっくりすることに…
午前9時過ぎに太宰府駅へ到着。
むむむ…
早い時間帯に来れたかなと思っていたのも束の間、
参道には多くの外国人観光客の波と、GWの観光客の大波が押し寄せていました。
とりあえず『梅ヶ枝餅』をいつものお店で購入してから参拝へ。

出来たてが一番美味し

福岡時代には、大勢の人が押し寄せている時期に天満宮へ行ったことが無かったため、(あえて避けていたのもありますが)、若干萎えてしまいましたが、今回はちょっとした目的が…!それは『仮殿』です。

予想以上に後ろがせり上がっています。
自然が、そして神事を行なっている場所と我々の距離感の近さに驚きます
仮殿を横から失礼します

当宮では、御祭神 菅原道真公(天神さま)に御縁の深い25という数に因み、25年毎に式年大祭を執り行い、御神威の甦りと天神信仰のさらなる発揚を繰り返してきました。
令和9年(2027)に、道真公が薨去(こうきょ)なされてから1,125年という大きな節目を迎えます。この節目となる式年大祭を前に、令和5年5月より約3年をかけ、124年ぶりに重要文化財「御本殿」の大改修を行います

約3年間を要する大改修にあたり、改修期間は御本殿前に「仮殿」を建設し、ご参拝の皆様をお迎えしております。
3年間しか表出しない仮殿だからこそ、天神さまにもご参拝の皆様にも喜んでいただける場所にとの思いで、仮殿のデザイン・設計は、国内外で活躍する建築家であり、大阪・関西万博の会場デザインプロデューサーも務める藤本壮介氏率いる藤本壮介建築設計事務所に依頼いたしました。
道真公を慕う梅の木が一夜のうちに大宰府まで飛んできた飛梅伝説から着想を得て、鎮守の杜の豊かな自然が御本殿前に飛翔し、仮殿としての佇まいをつくり上げることがコンセプトとなっております。
周囲の景観とも調和した、伝統を引き継ぎながら未来へと繋がる仮殿デザインとなりました。

太宰府天満宮公式HPから引用

ひと目見たとき、どこかパラレルワールドのような別次元に存在する建築物だなと感じました。異質とも感じられるけど、この場所でしか通用しないような存在感、太宰府天満宮だからこそ存在し得るような、良い違和感がありました。

ここまで仮殿がインパクトのある、新たな観光スポットにもなっていることは大変珍しいのではと思います。ただでさえ年間参拝客が国内トップクラスな上に、より注目されることは間違いないでしょう。

そして筆塚のあるちょっとした裏山へ。
ここは鎮守の杜を体感できる、緑豊かな神聖な空気を感じられるお気に入りの場所です。

少し登ると、緑に包まれているような感覚になります

そして、天満宮の敷地から直結しているトンネルへ。

タイムワープ感のレインボー演出
いつ来ても、ガラス張りの景色が見事

年始に東京国立博物館で購入した『国立博物館メンバーパス』の効力を発揮する時がきました!

特別展はやっておらず、常設展を¥0 で鑑賞。
小規模ではありますが、特に沖ノ島の祭祀関連、大陸からの玄関口としての役割を担っていた土地柄を活かした異国文化を感じられる展示物が特徴的です。

馬頭琴:なぜか憧れる…
盛装男子形埴輪:地元埼玉の出土品が福岡に…!
虫喰い:保存修復の特集展示。
非常に興味があります!
かつて巻物などはこのような木箱に保管されていたそうな
元寇にて、落とされた砲丸の重さはご覧の通り。
中に鉄の破片や石を入れていたそう…怖
交易を行っていた港付近から出土した陶器の破片。
サンゴが付着して化石化しちゃってます。

東京から飛行機に乗って福岡へ。そして太宰府へ。
約2年前までは近所だと思っていた太宰府はこんなに遠い場所になったんだと実感。あの頃は贅沢だったね、私。と感じた次第です。

2027年、天満宮の本殿の大改修が完了した際には、おそらく太宰府全体が盛り上がることでしょう。落ち着いたころに、懐かしい場所を訪ねる気持ちでじっくり堪能してみたいです。


最後に、
福岡への旅を導いてくれたサカナクションのライブ…
復活、本当にありがとうございます!


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