私は、
私が、今のまま
変わることなく私で居続けるには、他でもない私の芯と行動にかかっている。
私は、
あなたとは違う。
お父さん、私はあなたを越すほど立派になれていると思う。
あなたからしたら、私なんてまだまだかもしれないけれど、決して「あなたと同じ人間」ではないということを、覚えておいてほしい。
この前、お父さんの知り合いに言われたこと。
「あなたは、お父さんと違うもんね」
きっと、お父さんには聞こえていない。
その知り合いは、私を幼い頃から知っていて、両親の離婚の一件についても詳しく知っている。
私は、人を裏切らない立派な大人になったのよ。
今は、お父さんに対して「憎悪」の感情はなくて、ただ一人の人間としてお父さんを遠くから見ているだけだ。
両親の離婚から9年が経とうとして、成長した今、改めて私は誰でもない私になれたと思う。
私は、
何にも負けない力を持った人になった。
誰かに守られながら、その中で背を丸めて隠れていた時期を越えて、一人で面に立って、自分のために戦える力を持った。そして、自分を守る盾を持てた。
我慢をしては時々辛い思いをすることがあるけれど、そんな時に自分を守るシェルターを自分で作って、そこに逃げ込むということだって覚えた。
立ち向かえることも強いと思うけど、逃げられることって、やはり最強だと思う。
私は、
これからも過去に縛られるだろうし、今を悩みながら生きて、未来を悲観しては「良い人生」について悩み続けていくだろう。
それでも、今ある命にしがみつき、耐える姿こそが私の真の姿である。
こういうことを言えるようになる私がいるとは、16歳の頃の私は知らなかっただろう。
今、過去の私に会えるのだとしたら、あなたは何と言うのだろうか。
今の私は、嫌だ?それとも、想像通り?
きっと、想像通りではないかもしれない。
けど、あなたが思う以上に私はそのままだよ。
すべて、自分の力で手にして。
正しい道を辿っていけば、必ず私を大切にしてくれる人たちがいる。
私が憧れている人、尊敬している人。
そこで出会った人たちは、「鏡」であるということを、忘れないで。
必ず、その人になれるから。
私は、 あなたたちが言ってくれた「あなたは大丈夫」の言葉たちのおかげで、じゅうぶん問題のない大人になれた。