ご機嫌な洋服と和洋折衷
台風でとても外出できる状態ではない宮崎での今日を過ごす中で
鳥井さんのツイートに目を惹かれました。
『ご機嫌な洋服』という言葉が個人的にすごく響いたので
だなあと思って引用リツイートしたら
と、お返事いただきました。
ここでまた『さりげない和柄』というのが非常に響いたので
“さりげない”&”ご機嫌な”洋服って何だろう?
って考えてみたんです。そこでの自分なりの結論としては
”和の技法が先か個人の感情・印象が先か”
言い換えると
「日本古来の本藍染めで染め上げた青色の洋服」なのか、
「綺麗な青色が眼を惹く洋服が本藍染め」なのか
または
「伝統的な鹿の子絞りを施したワンピース」なのか
「かわいいと評判のワンピースが実は鹿の子絞りが施されている」のか
そういう感覚なのかなと。
それで例えると、いずれも後者が自分の考える「ご機嫌な洋服」になってくる。
自分にとってのご機嫌な洋服は、例えばこれ。
The Letters さんの生成りシャツを「かっこいい!」と思って購入し
本藍染めを施しました。
ちなみにこっちがもともと。
これは自分にとっての「ご機嫌」で。
日本古来の「本藍染め」という和の要素は入っているけれど
僕自身が先染め織物を作る工房で藍の染色や管理を任させれているということを知らない人間であればこれを「本藍染めのシャツ」として見る方はいないのではないかと勝手に思っています。
あと、昨年友人に頼まれて作ってみたこれも。
これは友達にとっての「ご機嫌な洋服」らしく
普段からクローゼットに入れず壁に飾ってくれているみたいです。
すごく嬉しい。
自分自身も普段は先染め織物の着物作りに従事するから、こうした服を作るのは休みの日とかだけれど、それでもよければ
ワークショップやオーダーを通して
いろんな人にとっての「ご機嫌な洋服」を作れたらいいなと思います。
そして、そのご機嫌な洋服を考えることが
着物作りにおいては縞や格子のパターン作りの中で
ストライプやチェックとの言葉だけでない違いを考える機会になってきて
和洋折衷として”らしさ”を活かせるのかなと、すごくプラスに思えています。
和装洋装問わず「ご機嫌な衣」と考えれば
このあいだのOutdoor Yukataの記事を含め
着物・浴衣も多様な層に複数の楽しみ方を、また発展の可能性を示せるのではないかと思います。
いわゆる”伝統工芸”に従事している人たちと
現代に合う”ご機嫌”を作っていきたいですね。