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ジャーマントレーナー

平日は毎日 #ファッション雑学  を書いていますが、週末には日常的なことを書いています。
今日は平日なのでファッションの話。

今回はジャーマントレーナーについて書いていこうと思います。服好きは知っているかと思いますが、このジャーマントレーナー、今ではメゾンブランドまでもがサンプルにしているデザインですね。
しかし、このジャーマントレーナーの背景までは知らない人もいると思いますので、是非読んでみてくだい。

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さて、このジャーマントレーナー。
ジャーマンというくらいなので起源はドイツです。
1970年〜1994年までドイツ軍(旧西ドイツ軍)に正式採用されていたトレーニング用スニーカー、それがジャーマントレーナーです。
ドイツ軍に採用されているくらいなので当然軍規格(ミルスペック)であることから、当時の人体工学に基づき製造されているので無駄を省き、疲れにくいように設計されています。
クッション性と耐久性に優れたBWソールが特徴的です。

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ただ、先に書いた通り1994年に支給が終わってしまいました。
ちなみにコチラのジャーマントレーナーは室内用のため滑らないようにガムソール仕様になっています。そしてホワイトカラーは訓練生用モデルで生産数が多いため軍放出品として数多く出回ったことから現在でも流通量が多くなっています。

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そしてこちらのブラックカラーもホワイトカラー同様室内用ですが、当時ブラックカラーは一般階級の者が履くことは出来ず、上官や指導者など階級の高い者のみが履けたため流通量が少なく、現在ではオリジナルを探すことはなかなか難しくなっています。

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室内用があれば野外用もあります。
ソールの形状が少し違いますね。

デザインの原型とほぼ同じ仕様のアイテムを様々なブランドが復刻出来ることには理由があります。
それはこのジャーマントレーナーに商標登録がないことが理由です。
有名なところで【Maison Margiela(メゾン・マルジェラ)】のジャーマントレーナーは有名ですね。
そして【adidas samba】もジャーマントレーナーのデザインがモデルとなっています。

引用 Maison Margiela online

ミリタリー物は、国の制服ともいえるアイテムです。そして実用性に特化されたモノの良さもまた魅力です。
そう言った理由が様々なブランドが復刻している要因なんではないでしょうか。

最後に、ここまでジャーマントレーナーが広まった理由ですが、チェコスロバキアシューズメーカーCEBO社、そして大阪のシューズメーカータナカユニバーサルによって当時の木型、紙型、アウトソールを譲受け完全復刻させたことで日本国内への輸入が始まりました。そこからセレクトショップでの取り扱いが始まり、ジャーマントレーナーが世に広まることとなります。
そういった意味では復刻品のなかでのオリジナルはこのタナカユニバーサルの製品が本当意味での復刻品と言えます。


と言うわけで今回はジャーマントレーナーについて書いていきました。
シンプルなデザインでスタイルを選ばず履ける定番スニーカーです。
是非お試しを!

ではまた書きまーす!

#ファッション雑学
#ジャーマントレーナー
#マルジェラ
#タナカユニバーサル


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