トートバッグ
平日は毎日ファッション雑学を書いていますが、週末には日常的なことを書いています。
今日は平日なのでファッションの話。
今回は【トートバッグ】です。
誰もが一つは持っているであろうこのトートバッグについて書いていこうと思います。
まずトートバッグと言う名前の由来ですが、トートとは西アフリカのコンゴ語で『持ち上げる』という意味での「tota」または、スワヒリ語で『運ぶ』という意味の「tuta」という言葉が起源と言われています。
この言葉がアメリカでアフリカ人労働力の流入とともにアメリカに入ってきて「運ぶ」という意味での動詞として17世紀にアメリカで使われ始めたと言われています。
今でも「tote」という言葉は英語で運ぶという意味の動詞としても使用されています。
さて、この「tote」がトートバッグという意味で使われて始めたのは1900年代に入ってからでした。
当初は労働者が重量物を運ぶ業務用の袋を呼ぶ言葉として使われていたようです。
そんな中であのブランドが1944年に【ICE carrier】を発売しました。
そう、アメリカのアウトドアブランド【L.L.Bean】です。
【ICE carrier】は厚手のキャンバスを使用したベーシックなトートバッグで、もともとは氷や木材を運ぶための厚手で丈夫な袋として作られた物でした。
その後L.L.Beanが、1950年代にかけてデザインのバリエーションを増やし用途を広げていったところデザインの良さが市場に評価され『トートバッグ』として広く一般の家庭に広まっていきました。
今でもキャンバス製のトートバッグと言えばといっても良いほどこのL.L.Beanは有名なブランドになりました。
1960年代に入ってからはアメリカのデザイナー「ボニー•カシン」がcoachのデザイナーとしてカラーバリエーション豊富なレザートートバッグを発売し、実用的なバッグであったトートバッグがラグジュアリーブランドのファッションアイテムとなりました。
こうして今では幾多のラグジュアリーブランドからアウトドアブランドまで【トートバッグ】が使われるまでになりました。
今でも昔から大きくデザインを変えずに販売しているL.L.Beanってすごいですね。
歴史を感じます…
と言うわけで今回はトートバッグについて書いていきました。
昨今レジ袋の有料化でエコバッグを持つ人も増えたと思います。
物にはなんでも歴史があります。
今使ってるエコバッグも数年後にはまた違う形になっているかもしれませんね。
では、また書きまーす!
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