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ドライ素材•生地

今回はドライ素材•生地について、解説していこうと思います。

スポーツウェアや、夏服でよく利用される【ドライ素材】
暑い夏の日でも快適に着る事が出来るので特にスポーツの時に活躍します。
速乾性にも優れており、すぐ乾いてくれるのもまた特徴です。

それではドライ生地はどうして速乾性に優れているのか…

それはドライ素材のウェアは生地にポリエステルを使用している為です。
ポリエステルは化学繊維ですので、綿に比べると肌触りは良くありません。
しかし、繊維の編み方により汗を素早く吸収し、素早く外に放出させることが出来るというメリットを持っています。
つまり、ドライ素材というのはポリエステルを使用した速乾性の高い生地というのが1番の特徴です。さらにシワになりにくいので、アイロンをかける必要がない事もまた特徴です。
 
一般的に販売されているドライ生地のウェアはポリエステル100%ですが、なかには着心地、肌触りを良くした物もあります。
それは【綿+ポリエステル】の【混紡素材(こんぼうそざい)】のドライ製品です。
綿の肌触りの良さと、ポリエステルの速乾性をもったものもなかにはあります。

はい、それではポリエステルが速乾性がいいのはわかるけどなんでそうなるのか?
そもそもポリエステルを使用した(または合成繊維と言われる部類)繊維は、繊維自体は水を吸いません。糸や生地の隙間に一時的に水分を溜め込み、内部まで浸透していない為速乾性を発揮できます。
これにはポリエステルのもつ疎水性という効果が重要になってきます。疎水性とは簡単に言うと吸水性がないという意味です。
ただ吸水性がないだけだとあんまり着心地良くなさそうですよね?
昔はそうでした。
しかし今は技術も上がり生地組織の構造を変えた結果生地の中にスペースを作り水分の逃げ場を作る事で一時的に溜め込む事が出来る様になりました。

さらには加工技術です。

この疎水性を持ったポリエステルに吸水性を生む加工を施します。すると吸水、速乾と言う生地が生まれるわけです。
加工により水を吸わないポリエステルに吸水性も持たせるというある種荒業…
人の考える事はってすごいですね。

逆に天然素材(綿等)は吸水性がいいです。
タオルとかもそうですよね。
最近だと表地コットン、裏地合成繊維なんてTシャツも出てきました。
そんな機能性面から服を選ぶなんて言うのもいいですよね。

では今回は速乾性に富んだドライ生地について書きました。
これからもっと、特殊な生地が出来るかもしれないですね。

ではまた書きまーす!

#ファッション雑学
#ドライ
#速乾
#吸水


 

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