ダンガリーとシャンブレーそしてデニム
今回は【ダンガリー】と【シャンブレー】と【デニム】の違いについて書いていこうと思います。
すでに何言ってるいのか分からない人もいるかもしれませんが、この3種類見た目が似ているので正確に何が何なのかわからない人が多いと思います。
洋服を作る上で必要な織りについての話ですので、知っていて損はないと思います。
まず、織りについて。
織り方には大きくふたつに分かれていて【綾織】と【平織】の2種類です。
生地というのは縦糸と横糸で構成されていますが、綾織は1本の縦糸が2本から4本程の横糸の上に通っています。
つまり複数の横糸の上に1本だけ縦糸がある織り方です。
これに対し平織は、縦と横の糸の使い方が均等でバランス良く交差されています。
それではココからは【ダンガリー】と【シャンブレー】と【デニム】の織り方についてです。
まずはダンガリーから。
ダンガリーはデニムと同じ綾織りの構成です。しかしダンガリーはデニムと違い縦糸が白系の糸そして、横糸が色系の糸を中心に使っています。
基本的に織物というのは生地の表側に縦糸、生地の裏側に横糸があらわれます。
つまりダンガリーは表側に白系の糸が多く見えます。
このことから色味が薄いデニムと認識している人もいますがそれはこの様な理由からですね。
よくシャツに使われている生地です。
次にシャンブレーです。
シャンブレーは横糸が白系の糸、縦糸が色系の糸の構成です。
そしてシャンブレーの織り方は平織です。
シャンブレーの歴史は古く、フランス北部にあるカンブレーという町が発祥と言われています。
カンブレーは、おもに聖職者の衣類などに使われていたのがこのシャンブレーで、20世紀初頭にアメリカのワークウェアとして使われ始めたことで、世界中に広がったとされています。
そして最後にデニムについてです。
デニムは横糸が白系の糸、縦糸が色系の糸を使用した綾織です。
これにより縦糸が表側に出てくるのでダンガリーと違い青さが際立って感じるかと思います。
そして縦糸の色が落ちるとデニムらしい雰囲気になり、色の変化を楽しめます。
同じような見た目ですが結構違いますよね。
平織、綾織はよく見るとわかりますが、デニム、
ダンガリーの綾織は別名ツイルとも呼ばれており、斜めに生地が走っているのがわかると思います。
シャンブレーの平織と比べると一目瞭然です。
そして平織りの生地は摩擦に強く、高い強度があります。対して綾織りのデニム、ダンガリー生地の場合生地が密になっていることで伸縮性に優れ、シワがよりにくい特徴があります。デニム生地が徐々に柔らかくなっていくのは、この為ですね。
と、言うわけで今回は【ダンガリー】と【シャンブレー】と【デニム】生地についての話でした。織り方によってこんなにも変わるって面白いですよね。
暑い季節はシャンブレーのアイテムが男性物、女性物問わずよく見ると思います。
もしデニムを履いていたら良く生地み見てみてください。織りが違うと表情が本当に違うので。
それではこれくらいで。
また書きまーす!