リモンタナイロンの話
今回はリモンタナイロンについて書いていきます。
もう早速「リモンタナイロン?」って言う人いると思いますがきちんと説明しますのでここでやめないで!
と言うわけでここ最近書いたナイロンの話も良かったら読んでください!
と、2つ書いたナイロンシリーズ。
(ナイロンシリーズってなんだ笑)
ナイロンってなーんか安い生地のイメージありません?
ペラペラしてるしー、比較的安いし。
しかし、トップ画にもなってるこの画像の生地、なんか光沢やたらありません?
コレがリモンタナイロンです。
それではリモンタナイロンとはなんなのか?
リモンタとはLIMONTA(リモンタ)社の事で、このリモンタ社のナイロン生地を使用しているブランドがGUCCIやHERMES、PRADA、LouisVuitton、COACHといった誰もが知るラグジュアリーブランドもこのリモンタ社のナイロン生地を使用している事で有名です。
リモンタ社は1893年にイタリアのロンバルディア州で創業した生地メーカーです。ロンバルディア州といえば繊維産業の盛んなコモからも近い立地で、タペストリー(麻・ウール・絹などを用いて、絵や模様を織り出したもの)などに特化した生地メーカーでしたが、少しづつ衣料品、家具にも事業を拡大し1978年にPRADAのバッグを発表した事をきっかけにリモンタナイロンの名を広めることとなります。
このPRADAから発表されたバッグは軽いのにとても丈夫なナイロン素材のものでした。
高密度ナイロンの生地で、発色と光沢が素晴らしく美しい生地作りを得意としていてその後も数多くのラグジュアリーブランドから引き合いを受ける事になりました。
さて、最後にリモンタ社の生地の種類をいくつか紹介します。
ポコノ
PRADAが使用しリモンタが有名になるきっかけになった生地。
従来はテントやパラシュートといったアウトドア用品に用いられていたポコノでしたが薄くて軽い、そして丈夫。更には美しい光沢と、シルクのような手触りが魅力の生地です。
デイビス
繊維を高密度で編み込んでいてハリがある。撥水性、防水性に富んでいる生地です。
発色がよくバッグなどによく使用されます。
ジョージア
ナイロンとは思えないほどコットンのような優しい手触りの素材。しかしナイロンゆえに軽く薄い。折り目が深いキャンバス地のようで汚れにくい。ジョージアは厚手なのに軽いという特徴があります。
ダボック
デイビスをベースに、コットンなどの別素材を組み合わせて加工したもの。
デービスのメリットに加え、コットンなどの別素材による様々な風合いが魅力。
と、多種にわたります。
リモンタ社のナイロンと言えばとにかく光沢です。今ではPRADAのようなラグジュアリーブランド以外にもFELISI(フェリージ)も有名ですね。
と言うわけで今回はLIMONTA(リモンタ)社のリモンタナイロンについて書いていきました。
ナイロンひとつとっても色々な素材がありますね。CORDURAのインビスタ社やバリスティックのデュポン社はアメリカで出来た生地で、どちらかというとシッカリしたタフな素材。そしてリモンタ社はイタリアで生まれ光沢、滑らかな手触りが特徴の素材です。
やはり作られる国でここまで違いがあります。
この辺は好き好きだし、実際に手に取って、見てみて下さい。歴史や素材を知ってから見るとまた印象が違うと思います。
それでは、また書きまーす!