#47 どのくらいだと糖尿病と判定されるの?
こんにちは。
薬についてちょっと詳しい人(薬剤師)です。
日々の業務で感じたこと、気づき、疑問をつづっています。
そういえば、そもそもなぜ糖尿病が糖尿病という名前なのかはご存知ですか?
それは、血液中のブドウ糖の濃度が一定程度高くなると、尿中にブドウ糖が漏れでてくることがあるため「糖尿病」と名付けられました。
昔の人は、うまいことつけたものですねぇ。
じゃぁ、この一定程度はどのくらいなのか?
どのくらいだと高いと言われるのでしょう?
早速、用語の説明をしていきます。
随時血糖値
特に時間帯などの指定のない採血での血糖値
空腹時血糖値
10時間以上絶食した後の採血での血糖値
OGTT2時間値
食後の血糖値(75gのブドウ糖を含む飲料を飲むことで、食後における血糖の上昇を再現)
HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)
過去1〜2ヶ月間の血糖値の平均を反映
通常、健康診断や通常の診察における採血では、空腹時血糖値や随時血糖値、HbA1cが測定されます。
その結果で、糖尿病と確定ができないときに、OGTT試験が行われることがあります。(正常高値)
そして、糖尿病と判定されなくても、もうちょっとしたら糖尿病だから、将来的に糖尿病になる可能性が高いよね…と言われる数値があります。
それが「境界型」。
このような感じで、糖尿病は分類されています。
さて、血糖値が正常か高いのかがわかったところで、HbA1cはどういう位置付けなのかをみていきます。
HbA1cは、治療目標の指標として用いられています。
(高齢者は身体機能や認知機能に応じた設定が必要なため今回は省きます。)
私は体温から30引いた数値で覚えました。
36℃台:まぁまぁ元気
37℃台:ちょっとつらい…
38℃台:かなりつらい、もうダメ
こんな感じのイメージ。
ここで、糖尿病シリーズのはじめにあった
血糖値378mg/dL HbA1c13.2%
この数値がどのくらいの衝撃的だったのか伝わったでしょうか?
糖尿病シリーズまだまだ続きますよ。
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参考:診療ノートⅢ 糖尿病のエッセンス
まるごと図解 糖尿病看護&血糖コントロール