#46 血糖値が高いとそんなことも?
こんにちは。
薬についてちょっと詳しい人(薬剤師)です。
日々の業務で感じたこと、気づき、疑問をつづっています。
前回、「糖尿病は特に細い血管が障害を受けるやすくなるよ」という話をしたのを覚えていますか?
細い血管=目、腎臓、神経
これを「し・め・じ」と覚えましょう!
(糖尿病三代合併症)
そして、もちろん糖尿病は細い血管にだけ障害を与えるわけではありません。
「しめじ」に対して太い血管は、
「え・の・き」
え:壊疽
の:脳梗塞
き:狭心症、心筋梗塞
です。
つまりは…動脈硬化を引き起こしやすくなり、その先に…。
動脈硬化は、動脈の内側に様々な物質が付着して、厚く、硬くなり、プラークができる状態です。
脳の血管に動脈硬化が起こると、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害のリスクが高くなる。
心臓の血管に動脈硬化が起こると、狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患のリスクが高くなる。
下肢の太い血管に動脈硬化が起こると、血液の循環が悪くなって、末梢動脈疾患のリスクが高くなる。悪化すると痛みで歩けなくなって、潰瘍や壊疽を起こす。
他にも感染症にかかりやすくなったり、下痢や便秘、歯周病、認知症なんかも糖尿病と関係があるといわれています。
本当に糖尿病は厄介!厄介すぎる!!
さて今回は、前回に続き糖尿病の合併症についてお話ししました。
次回はどのくらいだと血糖値が高いというのか、診断基準をテーマにする予定です。
疑問や質問あればお気軽にご相談ください。
▷あやこのお薬相談室
わからないことは全力で調べてお答えします。
みなさんのヘルスリテラシーの向上に少しでもお手伝いができますように。
参考:まるごと図解糖尿病看護&血糖コントロール
診療ノートⅢ 糖尿病のエッセンス
薬がみえるVol.2
引用:大日本住友製薬HP
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?