#10 冷やす?温める?
こんにちは。
薬についてちょっと詳しい人(薬剤師)です。
日々の業務で感じたこと、気づき、疑問を綴っています。
誰もが一度は使ったことであるであろう湿布。
温湿布だったり冷湿布だったり…。
どう違うか知っていますか?
そもそも、冷湿布はなぜ冷たいと感じるのか。
それは…ハッカなどに含まれるメントールが配合されていることによって、清涼感を感じるようになっています。
例えばロキソニン®︎パップ100mg↓
そして、モーラス®︎パップXR120mg↓
じゃあ温湿布は?
温湿布は、トウガラシエキスやノニル酸ワニリルアミド(合成トウガラシ)によって局所の血管が拡張し、血行が改善することにより温かいと感じるようになります。
例えばMS温シップ↓
そして、フルルバン®︎パップ 40mg↓
使い分けは?
一般的に、冷湿布は急性疾患で、赤く腫れていたり、熱を持っていたりする時に使います。
一方、温湿布は慢性的な腰痛、肩こりなど患部が硬く、冷たい状態の時に使います。
でも、個人的には有効成分として鎮痛剤がそれぞれ配合されているので、好きな方を選べばいいと思っています。
冷湿布は…水分の気化熱で皮膚の表面温度が多少下がるらしいけど、
冷やすなら、氷で冷やした方が冷えるし…
寒くなってきたから温湿布でも全然いいと思う…。
ちなみに、温湿布は皮膚刺激が強いので、お風呂の30分以上前には剥がしておいてくださいね♪
次回はテープとパップの違いについて書こうかな、と思っています。
わからないことは全力で調べてお答えしますので、気になることがあればご相談ください^ ^*
みなさんのヘルスリテラシーが少しでも向上するお手伝いができますように。