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京都 西陣の町屋とコンテンポラリーアート

この9月、京都で展覧会を開催することにしました。
gallery ayatsumugi初の京都での展覧会です。

固有の場所を持たない=どこで展覧会を実施してもいい。

京都で展覧会実施を決めたのは、現在の「固有の場所を持たない」スタイルを最大化するという意味でも、私にとっては出身大学の所在地で愛着のある地という意味でも最適でした。

また、ayatsumugiのパーパスは、「日本やアジアの感性を世界に発信していくこと」です。関東での暮らしが長い私にとって、京都に根付く文化に対し、常に尊敬と憧れとがあります。京都で展覧会を開催することで、私自身が京都に根付く文化の奥深さを感じ、学ぶ機会を得ることもまた、理由のひとつです。

とはいえ、展覧会の開催はいつも、ご縁とご厚意により支えられています。今回、様々なサポートをくださっている床下土風は、人が不在となった建物や地域に、人と様々な「もの・こと」を繋ぐ活動を行っています。代表の新津保朗子さんは、京都を拠点にされていて、あらゆる文化的なことに精通しており、様々なことを以前からよく教えていただいていた、年上の友人でもありました。

そして、今回の会場は、床下土風が運営する京都・西陣の「織屋建て」の町屋のレジデンススペースなのです。

床下土風WEBページより、玄関

「織屋建て」を簡単に説明すると、織り機が入るように一部の天井を吹き抜けにしてある町屋です。

床下土風WEBより、2階の様子

吹き抜け部分はご覧になれませんが、2階の窓を開け放つと、お向かいの風鈴の音、数件先で織機が稼働する音が聞こえてくる、職人たちの営みが今も感じられる場所です。

今回、床下土風さんのご協力のもと、展覧会をつくる工程をご一緒でき、新しい視点で京都の文化に触れさせていただくことができて、とても嬉しく思っています。

建勲神社からのながめ

写真は展覧会会場の近くに位置する「建勲神社」からの眺めです。京都市北区・船岡山の山頂に位置し、織田信長公を御祭神として祀っている場所。室町時代末期に起きた応仁の乱では、この船岡山に山名宗全率いる西軍が陣取ったことから、周辺の地域が「西陣」と呼ばれるようになったそうで、織物産地として知られる「西陣」の名前の由来とも関係があるそうです。

【展覧会概要】
​​​「たまゆらのこどもたち」​
​アーティスト:はまぐち さくらこ​
会期:2024年9月14日(土)〜9月23日(月・祝)*17日(火)休
時間:11:00〜17:00(金・土・日は19時まで)
場所:京都・西陣 床下土風レジデンス(京都府京都市北区紫野南舟岡町8)
主催・企画:gallery ayatsumugi
協力:床下土風


【関連プレイベント】
展覧会開催の1週間前に、まちなかでイベントを開催します。
プレイベントでは、はまぐちの新作アニメーション作品に楽曲を提供した3名の女性音楽家の奏でる音楽にのせて、はまぐちさくらこがライブペインティングを行います。ほか、会場協力者の床下土風とgallery ayatumugiのこれまでの活動をお伝えしつつ、街中で展開するアートプロジェクトに感じる面白さを企画者の視点から共有します。
  
【プレイベント概要】  
まち「と」「に」ひらく/ たまゆらのこどもたち
トーク&はまぐちさくらこ ライブペインティング  
9月7日(土) 15:00〜19:30
@堀川会議室(京都部京都市上京区桝屋町)
投げ銭制

ライブ出演:
安藤明子 (シンガー・ソングライター) @and_akiko
あんどさきこ (音楽家)
ぬのはらみほ (作家) @miho_nunohara

*事前予約
*ご家族での参加も大歓迎
*お隣のカフェでドリンク購入もできます



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