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大赤字のラーメン屋がV字回復するまで ~超メニュー改革②~

年末年始を挟んで投稿の間隔が空いてしまいましたが、
前回の続きを。

・醤油を500円
・味噌を800円
・新メニューを500円

この理由についてからお話しします。

まずは気軽に足を運んでもらう

1回でもご来店していただかないことには始まりません。
この場所にラーメン屋があることは知っているけど、
評判もよくわからないからまだ入ったことがないという顧客、
いわゆる潜在顧客の獲得を第一の課題にしました。

よくわからないけど500円ならお試し気分で入ってみようかな、
という人間の心理を利用。
そしてここで一番重要なのが、
「500円でこのクオリティなら満足だ」
と思わせることです。
これが「まぁ、値段相応の味かな」
だとここで終了です(笑)

味には自信があったのでここは難なくクリア。

そしてさらに効いてくるのが、
新しいコッテリ系メニューが500円という点です。
「あっさり醤油が美味しかったから次はこっちを食べようかな」
と思わせれば2回目のリピート来店が確約されます。
しかも中毒性の高いメニューなので、
さらにリピートされる可能性があります。
あっさり1品だけではいくら安くてもリピートには繋がりにくいので、
コッテリが同価格ワンコインで食べられることが強みになります。
あっさりが好きな人はそれだけでもまた来てくれますしね。
顧客幅をあっさりとコッテリで2倍に広げるイメージです。

最後に味噌が800円という部分ですが、
味噌ラーメンは調理工程が醤油ラーメンの2倍ほどかかってしまい、
回転率に影響があるので杯数が少なくなるように価格差をつけました。
味噌ラーメンは全体の1割くらいの杯数に。
これにより、「安い」「うまい」「早い」の3原則が確立されます。

この「早い」というイメージが特に重要で、
ことビジネス街ではかなり印象が良くなります。
夜はともかく、ランチでの利用者のほとんどは近隣のサラリーマン。
1時間という限定された休憩時間でのランチになります。
食事の後は少しでも休める時間が多いに越したことはないんです。

さらに今後、お店が人気店になった時のことも考えていました。
「並びができていてもこの店は回転が速いから並ぼう」
と思ってもらえるような地盤づくりを今の段階からしておけば、
来客数が増えてきても敬遠されなくなります。

こんなことを考えながら実行に踏み込んだこのメニュー改革が
見事に大当たり。
徐々に売上が上がっていき、2か月後には1日10万円ほどの売上にまで成長!

スタッフみんなで閉店後に打ち上げをしました(笑)

とはいえ、まだまだもっと売上を増やさなければ。
勝って兜の緒を締めよの心持ちが大切です。

メニュー改革はさらに次のステージへ進めることになります。

次回の投稿をお楽しみに。

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