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等身大と挫折と大義

経営で挑戦することは、他の人や他の会社ができなかったことに取り組むことを意味する。

意外にもアイディアは誰でも思いつくものなのだが、それをやりきれる人がいない。多分多くの人が、宇宙旅行会社ができたらいいな、儲かりそうだなーなんて思ったかもしれないけれど、ガガーリンのボストーク1号が宇宙に飛び立ってから60年も立っているというのに民間宇宙旅行が叶ったのはつい最近のことだ。

資金調達し、宇宙船を作って、営業して、宇宙保険を作り、法律の課題を解決し、人材を確保し育て、、なんて民間宇宙旅行会社の設立は大変なことが素人だってすぐにわかる。(だから本当につくっちゃった民間宇宙旅行会社の社長さんはすごいな。)
それだけではない、実現するためには、変化を恐れる大人たちから沢山の圧力を受ける。無理だ、やめてほしい、進んじゃいけないって。

だから描かれた多くのアイディアは実現されずにお蔵入りになる。

信じてやり切ることがどれだけ難しいことか。
しかもそれを一人ではなくて、組織で、いろんな人と一緒にゴールにたどり着くと信じてやるのだ。
難易度が高いことがよくわかるでしょう。

だからこの職業は、毎日挫折するのは当たり前だ。
最近はまた挫折することが多くなってきたなと思う。(挑戦する数も増えた証だと捉えているのだが)
ニコって笑って、明るくしゃべっていたりするけれど心の中では猛省や自分の嫌なところに嫌気が指したり、歯を食いしばっていることも少なくない。人とのもっとよい関係の作り方は?もっと良い打ち手があるのでは?振る舞いとして落第点になってない?立場としてはだれにも叱ってもらえないから、奢らず、甘くならないように、自問自答して自分で自分を律することを繰り返す。もちろん悪いところばっかりが見つかる。
ストレス感じないの?楽しくないでしょう?といわれるけれど、
ストレスはもちろんある。でも悪いことだとは思っていない。精神的な怪我は、成長につながる。そして社長の成長は会社の成長に直結する。
(楽しいかって、努力の過程に楽しいかそうでないかなんてあまり考えたことがないかもしれない。息を吸うように淡々とこなしているのがもう当たり前だからなのかもしれない)

最近、そんな日々を繰り返しながら気がついたことがある。
恐怖、挫折でボロボロになった自分に有効なものは、
「大義」であるということだ。
無理だ、できないよ、OOはだめだ、改善を求められるときにそれでもと立ち上がれるのは、日本を良くしたいという大義があるからだと思う。
そして大義を思い出すと、転んでも起き上がるスピードが早い。

人間なんだから、恐怖から逃げたい欲、面倒から目をそらしたい欲、こんなもんでいいかなって妥協したくなる欲、あるでしょう。でもそんな感情を飼いならす。ストレスに慣れる。恐怖を、嫌だという感情を、
論理力で、実力で、抑えてコントロールする。

私は、等身大でカッコよく生きたい。
この人に変えてもらえて、出会えてよかったと思えるような未来を実現したい。

だから負の感情に負けないのかもしれない。




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