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【専門性の習得】私達は「できること」しかできない


こんにちは。綾沙汰です。

この記事のタイトルをパッと見て、「何を当たり前のことを」と思った方がほとんどかと思います。しかし、このことを前提として物事に取り組むことは意外にも大切であり、人によってはこれについて意識できていない方が多いのではないか?と思い立ち、当記事を書くことに決めました。


✅️求められる『専門性』

さて、この記事を読んでいる皆さんは今、どういう立場の方々でしょうか。
「学生」なのか、「社会人」なのか、はたまたそれ以外の状態なのか、その人の状況により、『やらなければいけないこと』があったり、または『やりたいこと』があったりするかと思います。

そのときに必ずといっていいほど『どうすればそれができるようになるのか?』という疑問が浮上するかと思います。

場合によっては、何らかの『専門性』を求められることもあります。まずは、この『専門性』について議論をしていこうかと思います。

まずは、『専門性』の言葉の意味を調べてみます。

専門性とは

専門性とは、特定の分野において、高度な知識や経験が求められること、またはそのレベルを意味する言葉です。また、専門性が高い人のことを、専門家やスペシャリストと呼ぶこともあります。

テクノロジーの進化により、ビジネス環境はより高度化し、企業間の競争も激しくなっています。そのような状況を踏まえ、より専門性が高い人材を採用したり、専門性を高めるための人材育成に力を入れる企業もあります。そのため、専門性を磨いておくことで、ビジネスの第一線で活躍し続けられる可能性が高まるとともに、理想のキャリアにもつながりやすくなるでしょう。

専門性とは?その必要性や高めるためのコツについて解説 | PERSOL MIRAIZ(パーソルミライズ) (miraiz-persol.jp)

上記の内容から、『特定の分野で高度な知識や経験を持ち』、かつ『ビジネスで活躍することを求められる性質』と読み取れます。

ただ、実際には『専門性』は、とある1つの分野だけに特化することと思われがちですが、現実的にはそうではありません。(というより、今の時代はそれを求められることが減少してきています)

1つの専門性にのみ特化しているイメージ図


何故かというと、私達は社会生活を営むうえで、仕事だけでなく、「普段の生活」や、「他人とのコミュニケーション」などにおいて必要となる能力が存在し、場合によってはそれをもっと磨いたり、また増やしたりすることが求められるからです。

この個体差が、私達一人ひとりのいわゆる『多様性』となり、言い換えれば社会にとって価値のある『専門性』となるのです。

様々な分野に関する能力を持ち合わせ
その人特有の専門性が発揮できる状態のイメージ図


✅️『専門性』の身につけ方

では、どうすれば私達は『専門性』を身に着け、それを磨くことができるのでしょうか。

特に学生の方などは、「将来何になろうかな」といったことや、「今のうちに何かできることはないか」といった悩みを抱える方も非常に多いのではないでしょうか。(特に令和は激動の時代と言えるぐらい不安定のため、そういう思いを抱く方も多いと思います)

まずすべきこと、それは『できることを見つける』ことです。
例えば、『将来この職業に就きたい』だったり、『これを成し遂げたい』という思いに駆られたときに、まず初めにすべきことはこれです。

では、どうすれば『できることを見つける』ことができるのでしょうか。

それは、「動く」ことです。詳しく解説します。

私達は赤ん坊の頃にハイハイを始め、時が経つにつれて歩くことや話すことができるようになり、会話ができるようになり、社会生活の中で他者とコミュニケーションが取れるようになります。

これと同様に、私達は『今できることの範囲で、とある未踏の領域に足を踏み入れる』ことで、少しずつその領域での活動ができるようになっていきます。

また、「動く」ことにより、その領域で具体的に何ができるかが判明したり、反対に壁にぶち当たることがあります。

そして場合によっては、「動く」ことにより、既にその領域に存在するメンバーから非難を受けることもあります。(以前までは未踏の領域だったわけですから、最初の段階でそのリスクを0にすることは普通はできません)

そのリスクを(多くの場合)体感し、分析することで、『その社会で何が許されて、何が許されないのか』が判明してきます。(ハイリスクなものは、事前に説明を受けることも多いですが、100%の説明はコストの関係でできないコミュニティもあるでしょうし、時間的余裕もなくなるため、実際は不十分な知識のみを備えた状態で「動く」ことが要求されることが多いはずです)

なお、やったことがないことに伴うリスクは、残念ながら『やるまでわからない』です。そのため、最初からリスクが大きいことを避ける意味でも、「動き」は小さくし、リスクの分析をしつつ、それが可視化されてきた段階で「動き」を少しずつ大きくすることで、ハイリスクを避ける確率を高めることができます。

なお、先程の赤ん坊の例からもお分かりかと思いますが、わたしたちは、『生きている以上、必ず今まで「動く」ことを繰り返してきた』はずなのです。

同様にして、仮にやったことがないことをやることになったとしても、『これまでやったことがあるものをやるように「動く」』だけでいいのです。(こう聞くと、すごく気が楽になるように思えるでしょう)

「できること」というのは、実際には「動く」ことを繰り返すことで見えてくるはずなのです

ここで、注意点が1つあります。
「とある分野に足を踏み入れる」というのは、「閉鎖的なコミュニティに属する」こととほぼ同義です。
上記の「動く」活動を行ないながら、必ず同時並行で「自分が属するものとは別のコミュニティからの情報」も得ておくことをオススメします。

これはもちろん、『お互いの分野に関する情報の共有ができる』という理由もありますが、最大の理由は『自分が属するコミュニティが健全な状態かどうか』を常に確認できるようにするためです。

社会というのは残念ながら「利用価値が高く、かつ後ろ盾がない人間は牙を牙を剥かれる」リスクが常に存在します。異変を感じ取れる体制は常に持っておき、精神的、肉体的にも袋小路に追いつめられないように十分注意しましょう。


✅️行き詰まった場合

ここまでで、『未踏の領域での振る舞い』について説明してきました。
では、『「動き」を繰り返してきたが、とうとう「動き」が停滞してしまった』場合はどうすればよいのでしょうか

つまり、「できることをもっと増やしたい」場合ですが、以下の選択肢があるかと思います。

  • 視野を広げる

  • 新しい情報と向き合う

  • 人と協力関係を結ぶ

なお、「人と協力関係を結ぶ」場合は、必ずその人と『利害関係を確立する』ようにしましょう(つまり、似たような目的を持つ人を選ぶ)。
乗り気ではない人間に話を持ちかけても、いたずらにリスクが増えますし、うまくいかない確率が高まってしまいます。率直に言えば、他者が無償で自分の世話を焼いてくれるだろうという意識は非常に危険だということです。


✅️支援が必要な場合

もし、「何らかの理由(障害を持つ、など)」で平均的な人よりできないことが多い、という方は周囲の人々や国、地方自治体の支援を受けつつ、「動く」戦略が取れるかと思います。

前向きに「動く」のであれば、周りも支援してくれるはずです。可能な範囲で、自信と勇気を持って「動く」ことにチャレンジしてみて下さい。


✅️『専門性』の格差

また、これも非常に重要なことですが、『自分にできて他人にできないこと』『自分にはできないが、他人にできること』というのは大体の場合で存在します。

これらは当たり前のことなのですが、この性質は実はなかなか厄介で、『普段の何気ない生活の中で急にそれが明らかになる』ことがあります

そして、『お互いに緊張感を持っていない』ときにその差を目の当たりにすると、無意識にバイアスがかかり、どうしても『お互いを比較してしまう』ことがあります

皆さんの今までの人生の中でおそらく必ず一度は経験をしたことがあるかと思いますが、その状況下で優越感に浸ってマウントを取ったり、逆に取られたり、はたまた恥をかいたりかかせたりした覚えがあるはずです。

各個人における『専門性』というのはもちろん各々で様相が異なり、その違いをお互いに協力して補うことで、生産性を高めることができます。

かしこまった場で恥をかいたとしても、それに難癖を付けるような言動を受けることは比較的少ないですが、一般的に何の緊張感もない空間ではそのリスクは急激に高まります

このやり取りは思いの外無視できないイベントであり、人間関係のトラブルになったり、場合によっては長期間トラウマのような思い出となり心に刻まれることもあります。

当記事では、その対処法についての詳しい議論はいたしませんが、一つの対策として、『この記事の内容のことが(理想的にはお互いに)頭に入っている』状態であれば、その後の立ちふるまいで波風が立ったり、過度に気にしたりしなくて済む確率は上がるでしょう。


✅️依存によるリスク

「できること」を見つけようとせず、「動く」こともしない、つまり「できない状態」で放置し続けた場合、『他人にできて自分にできない』という状態が常に定着してしまい、あらゆる物事を他人に任せっきりになってしまいます。

個人的には、『仮にその人が経済的に豊かな状態で、何年、もしくは何十年もそれが許されるとしても避けたほうが良い』と断言できます。

何故かというと、他者を寄せ付けたくない、自分のプライベートな生活空間では、その人が自力で乗り越えなければならない壁というのは常に存在しますし、また、他者に自分のことを一方的に押し付けることというのはつまり、自分の事を他者に意思決定されてしまうということと同義だからです。

そして、それにより生じるリスクを、今はうまいこと一時的に避けることができている状態だとしても、時代は常に変化し、それに伴い、環境や周囲の人も変わります。「動く」ことをサボってきた人間にそれを乗り越えるだけの気概がいつまでもあるという保証はどこにもありません

是非、この記事をお読みになった皆さんには、長期間そのような怠惰な状態で物事をほったらかしてしまうことなく、健全な社会を育める人間としてこれからを歩んでいただきたいと思います。



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以上でこの記事は終わりです。
お読みいただきありがとうございます。

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綾沙汰
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