見出し画像

沢山笑うためにいい歯でいる、いい歯でいるから沢山笑いたくなる

「りりいのあのお友達、だいぶ印象変わったね!可愛くなった。」
私の結婚式で、10年ぶりに母が私の友人に再会し、真っ先にその言葉をかけた。
「太ったんです。」
そう返す友人に、母は、
「違う!笑顔が可愛くなったんだね。」
と、母が笑顔になった。
私は頻繁に友人に会っていたせいで、気が付かなかったが、確かに友人は変わった。そう、笑う時に口を隠さなくなったのだ。
……………
元々、友人は、顎が小さいせいで歯並びがガタガタだった。それが影響し、歯石が溜まりやすかったという。治したかったけど、良い歯医者に巡り合わず、やっと最近、治療が出来たそうだ。
これまでは、歯がガタガタで綺麗じゃないから、話すたび、笑うたびに、人々に
「歯、汚い。」
「治した方が良いよ。」
「印象悪いね。」
と、言われてきたから、口元を隠すようになったという。

笑うと人に嗤われるから、笑顔を隠す様になった。そのうちに笑わなくなった。結果、感じが悪い人に見られて、友人は、就職も、中々決まらなかった。本当は心の奥から優しい音がする様な人格者なのに。

しかし今は、友人が笑うと、一緒にいる人もほっこりする。隠していた笑顔は、人の良さが滲み出る笑顔だったのだ。そして、友人の周りには、人が集まるようになった。なぜなら、みな友人の笑顔が見たいから。そして、私から見ても、弁護士のお仕事が順調で、生活水準が一層、上昇しているように見える。
……………
人は、欠点は隠したくなる。その欠点を隠したせいで、見えるはずの素晴らしい人格までも隠れてしまうこともある。
まさに、歯がその一つで、歯の汚れを隠すから、口元を見せまいとた結果、後ろめたい雰囲気を出し、人が悪く見えてしまうのだ。

人には人格があり、どんな人かその本性は簡単には分からない。だから相手がどんな人間かは追求されるものではなく、笑顔一つで相手への印象が変わる。本当に素敵でかわいい人であっても、笑顔を隠してしまうと、陰険に見えることもある。

周りの人をも笑顔にする、温かい笑顔は友人が持つ魅力の最高のものの一つであった。歯のせいで、それは長い間、隠れてしまっていたのだ。
本当に素敵な自分を表現するために、笑いたい時に遠慮なく、その笑顔を見せるためにはいい歯が必要。そしていい歯だから、笑顔でいられるのだと思った。
…………
そうすると結局は、いい歯でいるためにすべきことは、沢山笑うこと。ハッピーな時に表情を隠さず笑うことが、結局、いい歯にしようとする努力をもたらし、いい歯になるのだろう。

いいなと思ったら応援しよう!

あやとりりい
とても嬉しいので、嬉しいことに使わせて下さい(^^)