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思わずとった行動がその人の本性だと思う

会議の後に作業をしていると、部長が、
「旦那さん、元気?」
と話しかけて下さる。
「全然、会えていなくて。」
と思わず、本当のことを回答してしまった。
「仕事が忙しいの?」
と聞いてくださるも、これにもとっさに嘘を言うことができず、
「義家族が、離婚しろと。」
と、真実を話してしまった。

人間関係の状態は、出来る限り秘匿にすべきで言ってはいけない。しかし、旦那を気にかけて親切を下さった方に、嘘は付けなかった。思わず、真実を伝えてしまった。
……………
電車を待っていると人にぶつかられる。私は立ち止まっていただけだから、何もしていない。しかし、思わず、
「すいません。」
が出てしまう。後から、要らなかったなぁと思うが、思わず出るのだ。

友人は、彼自身にぶつかってきた人にまで、
「大丈夫ですか?」
と声をかけるし、誰かが転びそうになるときょうだいは、
「大丈夫?気を付けてね。」
という。それは、思わず言葉にしている。
……………
「待ち合わせ時間より遅かったんだね。」
と婚活で待ち合わせた男性に言うと、
「会議だった。」
と話す。ごめんで終わるところを言い訳するあたりが、この人の本性なのだと思い、それ以上は返さない。しかし、食事中に、
「仕事の帰り、隣の部署のおじさんに会って、2人でオジ会(おじさんの会)をやっていた。」
と、数分前と異なる内容の会話をする。会議とは、嘘だったのだと分かる。きっと、息を吐くように言い訳をし、息を吐く様に嘘を付くのが、このお方の本性なのだろう。

「結婚初夜のホテルに親族8人で来るのはないよ。」
と旦那に伝えると、旦那から私の言葉を聞いた親族から、
「用事なくてホテルに行くのが恥ずかしいから、呼んだ。」
との言い訳が届く。見え見えの嘘に、「なら、レストランにでも入ったら良いのに。」と突っ込みたくもなる。「覗きたかったが、配慮に欠けていた。」と言えば素直なところは救われるのに、それすらない。きっと夫の親族は、負けず嫌いで、揃いにも揃って自己肯定感が強い人たちばかりというのが、本性だろう。
………………
人は言葉を発する準備をしているものではないから、起こった出来事に対して気の利いた言葉が言えないのも仕方がない。しかし、突発的に思わず出た言葉がその人の本性だろう。
自己防衛か、
保身か、
心配か、
優しさか。
人とぶつかった時に、突発的に、「おい」と言ったとしても、その後、「大丈夫ですか?」の一言があれば終わる。
嘘をついたとしても、「ごめん、嘘言った。」と言えば、救われる。

しかし、怒鳴ったり、保身のために嘘や作り話をすれば、それ以上、相手を知りたいとは思わない。
………………
人良さそうに見える人が実はサイコパスだったり、
冷たく見える人が実は心の芯まで優しかったり、
それは見た目では分からない。
すれ違いざまにぶつかるなどの思いがけない小さな出来事や遅刻した時など、ちょっとした出来事の時にその本性が垣間見える。
私が好きな人は、見てくれが良い人でも、万人モテする人でもない。何かあってもなくても、いつでも一緒にいるだけで心が温かくなる人柔らかいである。だから、評判や噂ではなく、自分で触れて、その人の本心を見てから付き合うかを決めたい。
その時には、相手に対して好意があるから判断を甘くするとはしたくない。好意を伏せて、しっかり現実をみれば、人の本性は突発的な小さい出来事で垣間見えるものだから、その人を知ることはそう難しくないだろう。

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ももまろ様

いつも正義感に溢れ、思いやりのある素敵な記事をありがとうございます。学ばせていただくことが多く、繰り返し拝読させていただいております。
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