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そこで生活しているからこそ出来る温かさ

真っ白な景色がロマンティックとか、ゲレンデが開放されるから楽しいとか、そこで生活していた頃には、思ったことはなかった。

ただそこにあるのは、白くともカラフルでも同じ、いつもの生活。
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朝5時。獣道となった玄関の雪を除ける。ドアが開かなくなることがないように、降ったり止んだりのタイミングに合わせて雪除けをする。それは大体20分おきくらい。

夜には凍結防止のために水を落とすから、トイレもお風呂も使えない。

こうやって雪と共に生きるのは、家族がいて、仕事のある場所が、雪の国だから。真っ白な景色を見ると、家族や友人を思う。大変だなぁ、体、大丈夫かなぁと。

たまに帰省し、大雪を楽しいと思うときには、そこには必ず誰かの生活という忍耐と努力があって、尊いかけがえのないものだと有り難く思う。


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あやとりりい
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