LINDBERG Debut 35th Anniversary Tour「Thanx a Million☆」@福岡レポ【言葉と音楽のチカラ】
こんにちは。
福岡でテレビショッピングを中心に映像ディレクターをしている別府です。3児の母、共働きのフリーランスです。
あぁ…終始、感激であった。
LINDBERGデビュー35周年ライブの11/2福岡ドラムBe-1のレポートです。
公式YouTubeチャンネルに音源があったものだけ動画も載せました。
これを読んで、理想と現実に押しつぶされそうになっている人、みんなに私がLINDBERGで元気になったように元気になってもらえたら嬉しいです。
推しは人生に彩りをあたえます。それではどうぞ。
ドラムBe-1に来るのはいつぶりだろう
会場は300人ほどのキャパ、福岡のまぁまぁ老舗ライブハウスのドラムBe-1。前回コーネリアスで来たのがもう5年や10年近く前。
天気は直前まで小雨。
17:30からの開場を前に16時から1時間の物販にも列がちらほらと。
会場前の公園で整理券番号順に並ぶ伝統だったけど今は工事中で使えず歩道に並ぶ私たち。
今って1ドリンクが500円じゃなくて600円かつ水のペットボトルだけなんですね。時代の移り変わりも感じました。(入り口でドリンク交換用のBe-1バッジをもらうんですが、もう水一択なら最初からお金とペットボトルを交換すればいいのに…)
昔はライブ前に2階のコインロッカーに荷物を入れたりTシャツに着替えたりしていたんですがなんか誰もそんな「準備」してる人がい、い、いない!!
え!ここは気合いいれるところじゃないの?!
な〜んて思いつつ、久しぶりのライブのお作法の変化に感慨深い開演前でした。
18時ほぼ定時ついにライブ開始
渡瀬マキちゃん(Vo)、平川達也(Gt)達っちゃん、川添智久(Ba)智ちゃん、小柳“Cherry”昌法(Dr)チェリーというLINDBERGの4人、その姿をひと目見ただけでもう感動した私。
今回は“みんなの背中を押した曲”というファンリクエストのセットリスト。
全曲が輝いていて希望を感じて元気をもらえる選曲で最高でした。
「ああ、私は今までずっと応援してもらってたんだな」そう気付かされたライブでもありました。
背中を押す名曲たち
すぐに1曲目「会いたくて -Lover Soul-」
発売当時はカセットテープのCM曲だった爽快で元気な曲。
まさに15年ぶりだった私も会いたかった気持ちと相まってグッと来ました。
ただ、マキちゃんの歌声は最初から少し高音が厳しそうな印象、裏声でなんとか乗り切るような危うさを刹那的に感じたのも事実。
しかし一時期は喉の病気で声が出なかったこともあったそうで、それからの脅威の回復と努力、そしてライブをする勇気はすごいなとファンとしては逆にライブしてくれてありがとうという気持ちになりました。
演奏はもう当時のままギターもベースもドラムも勢いがあってそれぞれに楽しんでいる様子が素晴らしいの一言。
ああ、LINDBERGが目の前に(実際5〜10m先にいる!)!
胸が熱くなりました。
2曲目は青春の「I MISS YOU」
この曲は前奏からもう輝く青春の1曲。
ある学生が図書館で春休みに見かけた子を好きになり卒業前に同じ場所で告白をすると言うなんとも切ない物語なわけですよ。
当時小学生の私はお姉さんな歌詞にキュンキュンした思い出です(今はとうに過ぎ去りましたがw) そんな当時を思い出し懐かしみながらも盛り上がる演奏は健在。
このあたりからマキちゃんの声も徐々に安定して会場のノリも盛り上がっていきます。
3曲目は切ない平成の三丁目の夕日的「SUNSET BLUE」
この曲はアルバムLINDBERG IV(4)(ちなみにLINDBERGのアルバム名は順番にローマ数字。私はこれのおかげでローマ数字を覚えた)に入っているのですが、このアルバムがまた名曲揃いで何度聴いたかわからない。
今回のライブセトリもこのアルバムの曲がかなりランクインしていることが示しているように、初期のLINDBERGの勢いと輝きが詰まってファンに愛される名盤です。
そして、ここでマキちゃんのMCが入りました。
「足元の悪い中来てくれてありがとう!前乗りスタッフの飛行機が着陸できなかったら引き返すかもとか言ってたから心配したけど無事に、そしてメンバーも予定通り入れました」というような話をされていて、久しぶりの三重県鳥羽の訛りがすごくキュートで帰ってきたマキちゃん!とジーンと来ました(終始ジーンと来っぱなしや!)
4曲目は労働者の応援歌「Dream Factory」
これはEXTRA FLIGHTというミニアルバムの曲で、前のLINDBERG IVのすぐ後に出て近しい名作。自分的には有名でもないし意外なセレクトだなと思いましたが、それでも工場で勤勉に働きながら夢を持つ気持ちを歌った素晴らしい曲に同世代の観客もきっと深いそれぞれの想いが巡った作品だと思いました。
そして5曲目「Dream On 抱きしめて」
これもDREAM繋がりで前曲と近しい頃のLINDBERG IV収録曲。
笑われてもくじけずに夢を追いかける歌詞がぐっと来ます。
ここでMC。
「2曲DREAM繋がり、たまたまなのよ、すごいよね」みたいなトークがあり笑いもあり。ここで「リンドバーグを知らない友人が見に来て、ここに来て大丈夫?て言ってた」「もうみんなドキドキ言わないかんよ」「もうウォウウォウ来たよ」みたいなトークがあって…
もう!? 1番の名曲「今すぐKiss Me」!!
なんとこの中盤にこの曲が来るということが意味しているのは、コアすぎるファンによる本当に背中を推してくれた曲をそのままリスト化しているんだなということ。
私も全曲ほぼ歌えるけど他にも名曲がありすぎて10周くらいして多分「今すぐKiss Me」じゃないのよ。色々考えてこの位置なのが納得すぎました。
堂々のマキちゃんの歌声と古参客の盛り上がり、そしてメンバーの演奏も素晴らしく本当に盛り上がりました。涙で前が見えないというくらい感動しました。
1990年にフジテレビの月9ドラマ「世界で一番君が好き!」の主題歌になったことでLINDBERGが一躍有名になったことで記念すべき大切な曲です。
なんと新曲「ブラックスパイダー」まで披露
実は九州放送のBARKUP TV(バークアップTV)でエンディングにしれ〜っと使われていたらしく失礼ながら存じ上げなかったのですが(それでもファンか!)今回お披露目してもらい、これがすっごくカッコ良いロックチューンでマキちゃんはMCで「来年くらい?にCDこれから頑張るからベイベーたちはお店で買うんだよね」て言ってて面白かった!
メンバーセレクトの「赤い自転車」
LINDBERGって結構"友情"の曲も多くてこれも赤い自転車に乗ってでかけたような友情を歌った爽やかな曲。
これが入った1992年発売のアルバムLINDBERG Vがまた良いアルバムでですね…コカ・コーラのCMソング恋をしようよ Yeah! Yeah!が入っていてこれによりLINDBERGが紅白初出場を果たした勢いのある頃。
爽やかな友情を歌った今作はメンバーセレクトというのがバランス良くてナイス選曲でした。
タイムリーな「every little thing every precious thing」
最近、藤川球児選手が阪神の監督になられてその時にインタビューを受けたそうでその界隈では有名なとても良い曲。
LINDBERGの初期の応援青春ソングたちからすると路線変更してきたLINDBERG VII(7)くらいからの系譜でLINDBERG IX(9)に入っており、この頃オーケストラをバックに演奏するメジャーバンドなイメージのMVに「ああLINDBERGがこんなに世間にさらに格上げされて」と嬉しいような切ないような複雑に思った頃を思い出します。
さらに初期の名曲「MINE」
これ私のLINDBERGランキングでLITTLE WINGに並ぶ同着1位の名曲です。
ごくごく初期のLINDBERG I(1)に入っていてアイドルからバンドのボーカルでやっていく覚悟と繊細でか細いけど芯のある歌声がすごく好きで、本当に好きで、好きで。
何度聴いたかわからない。
この歌詞に何度励まされたか。
大事な人を守って応援する、そんな優しさを感じてオススメです。
そして友情を歌った「LOOKING FOR A RAINBOW」
一緒に遊んだ親友が学校から居なくなり、理想と現実に苦しむ友人を想う歌だと受け取っています。雰囲気が切なくサビをライブでみんなで大合唱して毎回これを歌う昔を思い出してキュンとしました。
夢と希望の定番「ROUGH DIAMOND」
LINDBERG IVに含まれる初期に近いキラキラした夢や希望を歌う応援ソング。マキちゃんの声は、素直過ぎる清らかな歌詞がスッと入ってくる声で、この曲もそんなストレートに応援する明るい歌詞と曲に声が元気をもらえます。
アメリカンドリームな1曲「10セントの小宇宙(ゆめ)」
これはLINDBERG IIに含まれる、ごくごく小さな夢と希望を忘れず逃げずに戦う歌詞を力強く歌うマキちゃんが特徴的な1曲。
今回一番感激したかもしれない「GAMBAらなくちゃね」
ファン層と今回の観客がほぼ40代50代の就職氷河期世代。
就職も結婚も色々と苦しい経験をしてきた同世代がみんなで一緒にマキちゃんがマイクを外して「GAMBAらなくちゃね」を熱唱。
大きな声を出すってやっぱり言霊(ことだま)。
元気が出るんだなと心から思いました。
頑張ってきたみんなで歌う、そう「頑張らなくちゃね」と。
マキちゃんはもちろんメンバーもこの長年の間に色々あったでしょう。
時代が巡り様々な葛藤もある中、ここに集ってまた明日から頑張らなくちゃ。
そうか、小学生中学生の頃にLINDBERGの歌を歌い、その歌声を一番聴いていたのは自分の脳。自己肯定感が高いのはきっと彼らが励ましてくれていた"励まし預貯金"がたくさんあったから人生これまで頑張ってこれたんだ、と思いました。
やっぱり私はLINDBERGに出会えてよかった。
お金と時間を使っただけの大きなものを返してもらってこの巡り合わせにこの瞬間、猛烈に出会いに感謝しました。
トップへ向かう努力の意志「Over The Top」
もう、どんだけ背中押すねん!というくらいこの応援ソングの怒涛のラストスパート。本当にこの曲もかっこいい。ドラムもギターもベースもすごくかっこいい素晴らしい曲。
そしてやっぱりマキちゃんの力強い歌声。
会場はみんな歌える、ギターに合わせた動きもみんなできる。
一体になった空気感に心の底から、肺の底から、凄い元気をもらえました。
愛こそすべて、ラストは名曲「BELIEVE IN LOVE」
多分LINDBERGで2,3番目に有名な曲で納得のラストにランクイン。
最初からドラムの入りと疾走感が気持ち良い歌いたくなる名曲です。
メドレーで必ず入っていて本当に背中を押してくれる曲。
生で聞けるとは本当にずっと一緒に歌ってたあの曲を目の前で!
アンコールは最高の応援ソング「LITTLE WING」
最近は拍手だけも多いアンコールですが、昔ながらの「アンコール」って言う!古参ファンのエネルギーに尊敬の念を抱きつつ拍手しか出来なかったヘタレな私です。
この歌詞をみんなで合唱するのがライブの定番だったので今回も出来て本当に嬉しかったです。
そうなんだよね、挑戦すると傷つくことが絶対あるんだよね。
でもそれに立ち向かうのは「勇気」。
その勇気を忘れちゃだめなんだ。
もう一度原点を思い出させてくれた名曲が最後で納得。
昔からのメンバー全員のお辞儀も見れて、感無量。
途中、ピックを投げてくれたり、ドラムのスティックも最後投げてくれて。
新曲もCD発売するし来年も来るからね〜と言ってくれて胸いっぱいで終えた1時間50分ほどの熱いライブでした。
※セトリは一部記憶が曖昧なのでこちらを参考にさせていただきました。
それでも不確かなので間違っていたらご愛嬌。
写真も当日は会場内撮影禁止だったので雰囲気を感じていただけると思います。
言霊は生きる糧
余談ですが、初めて買ったのは街の本屋さんで折り曲げるタイプのLINDBERGのシングルCDだったと思います。
私が初めてLINDBERGのライブに行ったのは小学校5年生。
久留米から父親に送ってもらって1人でお小遣い握りしめて人生でも初めて行った福岡のコンサートといえば当時ドームもない、マリンメッセもない時代、大きい会場といえば福岡サンパレス。生の演奏を聴いて感激していたあの時の気持ちを思い出して涙が止まらなかったです。
高校から専門学校と、少しLINDBERGから離れて。
そして大人になってデビュー20周年の時。
その頃、私は映像制作会社で働き始めて下っ端の頃。
絶対怖くて言えない先輩にその時だけは言えた
「大好きなライブがあるので帰ってもいいですか」
「早くいけ、あとはいいから」そう言われて少し遅れて参加したライブはやっぱり最高に感激しました。
それから15年。
やっぱり、あかんかった。
ボーカルのマキちゃんと、そしておそらく昔一緒に歌ったであろうもう中高年になったベイベー(ファン)の皆さんと一緒に歌ったLITTLE WINGの歌詞
夢見る重さに 負けちゃいけない
傷つく勇気を 忘れちゃだめさ
ああ、この言霊に私は35年勇気付けられてきたんだと気づいた。
受験の時も、出産の時も、仕事で辛い時もだいたい少し難しくて大変な道を選んで乗り越えてきて「なぜかイケる気がする」自己肯定感の高さは言葉の魔法がかかっているからかもしれない。
皆さんには昔からの「スキ」はありますか?
小さい頃に夢見たこと、楽しかったこと、信じたこと。
希望や夢を持ち続けるパワー不足を感じたら、きっといつでもその場所に戻ってやり直せる。
たった2時間弱なのに35年分の大きな大きな音楽の力を感じた経験でした。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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