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#短編小説
[短編小説]クズ男、それでも欲しくてついた嘘
episode 1子供ができたと嘘をついた。
愉快なBGMが流れる日曜日のSTARBUCKS。
私の指先は震えていた。
子供の頃、
学校に行くと靴がなかった。
母が私のために作ってくれた
靴入れと体操着袋に
ある日油性ペンで余白がないほど✗が書かれ
ゴミ箱に捨てられていたこともあった。
小学1年生の出来事である。
それを見た瞬間、
7歳のわたしは泣かなかった。
泣けなかったのか、泣かな
episode 1子供ができたと嘘をついた。
愉快なBGMが流れる日曜日のSTARBUCKS。
私の指先は震えていた。
子供の頃、
学校に行くと靴がなかった。
母が私のために作ってくれた
靴入れと体操着袋に
ある日油性ペンで余白がないほど✗が書かれ
ゴミ箱に捨てられていたこともあった。
小学1年生の出来事である。
それを見た瞬間、
7歳のわたしは泣かなかった。
泣けなかったのか、泣かな