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お灸の歴史に触れる。


「お灸ばなしあれこれ。」

大好きな本の1つ。

お灸は日本人の生活の一部だった。
これがよく分かる一冊。

本の冒頭にはこのようなことが書いてあります。

日本文化というと、多くの人は、茶道や華道、能、狂言、歌舞伎といったものをイメージされるでしょう。けれども、これからお話するお灸程、最も古く、かつ庶民に根づいた日本文化はないのです。ですから代表的日本文化の一つと言って、全く過言ではありません。

日本文化史探訪 お灸ばなしあれこれ


ちょっとワクワクしてきませんか?


松尾芭蕉とお灸


「五月雨を集めて早し最上川」

一度は目にしたことがある俳句ではないでしょうか。

「おくのほそ道」(1702年刊)に掲載されている俳句。
作者は松尾芭蕉。


松尾芭蕉は約150日の長旅をしながら数多くの俳句をよみました。
当時は今のような医療技術はなく、病気にならないこと、自分でケアをすることが常識でした。

松尾芭蕉も旅立ちの前に足三里(あしさんり)というツボにお灸をしている様子も序文に書き記しています。



恋心とお灸


百人一首ときいて思い出せる歌はありますか?

私はこの歌しか知りません。

「かくとだに えはや伊吹の さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを」
藤原実方朝臣

さしも草とはお灸で使用する”もぐさ”のことです。
伊吹というのはもぐさの原料であるよもぎの有名な産地である伊吹山(滋賀県)をさしています。

「こんなにも思っているのに。伊吹山のさしも草のように燃える私の思いがそれほどまでに強いとは、あなたは知らないでしょう」という歌。

NHK for School

良く燃えるもぐさと燃える恋心をかけてよんだラブレターです。

私はこの歌がすごく好きで、実際に伊吹山まで出かけたほどです。



まだご紹介したいお話があるのですが、またの機会にしたいと思います。



ここ数日は、Beauty Japan中部NEO大会の最終審査でのスピーチの内容を考えていました。

私が伝えたい想いはなに?

この問いに答えるべく原点に戻ろうと思い、この本を読み、ご紹介するにいたったわけです。

まだまだ自分との対話は続きそうです・・・・。


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