7年で270億円を稼いだ男、竹之内教博氏の著書を読みました!
矢内綾乃@リケ女社長です。
竹之内教博氏の、『無名の男が立った7年で270億円手に入れた物語』を読みました。
270億って凄いですよね!
ポイントの振り返り手記も兼ねて、感想を書きたいと思います。
また、個人的に好きな動画として、竹之内氏が淡々とメイクをしている動画が面白すぎて、著書と関係ないですが、紹介しておきます。
この動画を先に見てから本を読むか、本を読んでから動画をみるかで、もしかしたら印象がまったく変わるかもしれません。
男性のメイク動画って、、、!
https://www.youtube.com/watch?v=2U9BQjBnNpk&t=106s
蛇足ですが、私は、男性経営者と同じ土俵で仕事をすることも多く、実は男性にジェラシー?というか、ズルい!!!と思っているところがあります。
だって、、、女性は、朝起きたら、服装選び、ドライヤーヘアセットに30分、メイクに30分、この時点で60分以上使います。
さらに子育てをしているママ社長であれば、離乳食・おっぱいタイム・オムツ替え、などなどやることがてんこ盛りです。
これに対して、スティーブ・ジョブズ、マークザッカーバーグが効率のために、常に同じスタイルの服装をしていたのは有名な話ですが、
男性がシンプルで同じ服装をしていても、似合っていておしゃれなら、さほどとやかく言われないと思います。
さらにメイクもいらないし、子供を持つにしても10ヶ月10日の妊娠期間と、その後のおっぱいタイムもないのです。
ズルい!!
最近、朝早いミーティングから逆算して身支度をする時に、そんなことを考えていたのですが、
そんな折、この竹之内氏の動画を見て、極めている男性はメイクタイムも取りながら、仕事をしているんだ!とほっこりしました(^-^)
それでは、ドッグイヤーのページに触れていきたいと思います。
スモールスタート
『スモールスタートで、とにかくスタートをきる』というところにとても同意見でした。
最初からカッコつけようとしたり、理想をどんどんあげたり、完璧を目指そうとすると物事が前に進まず、何も経験できないまま時間が過ぎてしまいます。
コストをかけずにビジネスを学ぶ方法として、なんなら、フリーマーケットの参加からでもやってみると良いと思います。
本当の経営に見立てて、事業計画書や、収支計算をしっかりやれば、オペレーションから経理まで学べること請け合いです。
成功するやり方を聴く。やる。
成績を上げるために、いつも学年トップの成績を収めている加藤くん(仮名)を徹底的に真似したのだそうです。
今も竹之内氏が大事にしているTTP(徹底的にパクる)の先駆けでしょうか。
加藤くんと同じ時間分毎日勉強し、加藤くんと同じ問題集を解いたのだそうです。
「1番になりたければ、1番の人の真似をする」という当たり前のことを本当にやるかどうかだな、と思い知らされます。
なりたい状態の振る舞いをする
アルバイトスタッフの女性が店長のような振る舞いを継続した結果、最速で店長になったそうです。
また、竹之内氏自身も、
美容師時代のアシスタントの時に、スタイリストの振る舞いをして、1年でスタイリストになり、
次には店長のように振る舞って、その半年後に前任の店長が退職する時に店長になったそうです。
私が以前、何億と稼いでいる方の講演会に行った時に、
「成功したら成功者のようになったのではなく、成功していない時から成功者がとるであろう行動を演じ続けて、結果成功した。成功者を演じるんですよ。」
という講演を聞いたことがあります。
成功とは、
なんの努力も準備もしていない人がラッキーでチャンスを掴むわけではなく、
偶然のチャンスがいつきても掴む自分になっておくことを、常日頃から怠らない人にやってくるのだと、
実例をもって教えてくれています。
何にでも当てはまる成功法則だと感じます。
一番の理由を分析する
こちらも美容師時代のエピソードですが、大阪でよく知られたNo1の美容室をどれだけ分析しても、最初はなぜNo1なのかがわからないのです。
途中で、なぜか来るお客様が綺麗でおしゃれだというところから、よくよく見るとそのお店では全てのお客様の髪に巻きを入れたり、コテを当てたり、とにかく綺麗に仕上げていたのだそうです。
そのころの美容室は、ブローで仕上げるだけで、お客様でもできる簡単なスタイリングの話だとか、手間いらずのお手入れの話が通常だったそうです。
そんな中で、お客様が真似ができないかもしれないプロの仕上げをして帰すのです。
”美容室だったら普通こう”と慣例に囚われていると、なかなか気づけないことだと思います。
実は私もこの体験がありまして、美容室の通い放題サブスク #MEZON (メゾン)を使い銀座の美容室巡りをしていた時のことです。
最大限のスタイリングセットをほどこすお店と、ブロー仕上げをして終わりのお店がありました。
最大限のスタイリングは、確かに次の日には再現できなくなっているのですが、やはり自分が綺麗になれる最高値の可能性を見れるのは、とても気分が良かったです。
その後も、ウキウキで友達に会いたくなるのです。
成功法則からは脱線してしまいますが、美容室で ”最高のスタイリングをして帰す” を最初にやり始めた人は天才だと思います。
女性なら(男性も?)、毎日は無理だとしても、最高に綺麗な自分を知ってみたいのではないでしょうか。
これは、ヘアカットに限らず、いろいろなことに応用できそうで、ワクワクします。
仕組み化
原動力が属人化したモチベーションやら、気持ちやらだと、やる・やらないに相当のばらつきが出てしまうでしょう。
企業効率の統計では、全体の売上の80%は、20%の人によって作り出されている(パレートの法則)というのは、ビジネスの世界で有名な話です。
20%以外の結果に繋がる行動をしていない80%の人の可能性を、
仕組み化によりコントロールできるとしたら、とんでもない効率化です。
仕組み化の手順:
①優秀な人がやっている、上手くいく原因を分析し作業レベルにする
②見つけたら誰でもできるように仕組み化する
③それがやれているかのチェックをするようにする
私も実践していきたいと思います。
成功しても楽しくない!?
ソーシャルコミニュティ『ワクセル』を主催する、大尊敬している嶋村吉洋氏は、『金融資本』だけでなく、『社会資本』を同時に手に入れていくことの価値を常々伝えています。
『社会資本』とは、安心して所属するコミニュティがあり、友達がいるということです。
20代の若いころは、学生気分の方が色濃く、(「欲しがらなくても、友達いるもんね〜」)と、ちょっと思っていました。
ですが、40代を超え、学生時代は遠い昔になり、それぞれ家庭を持ち付き合いが悪くなり、お財布の紐も固くなると、殆ど昔の友人で集まることがなくなりました。
家族とばかりいる人は、家族を溺愛しているというよりも、会う人がいない、というところもあるのではないかな、と思います。
仕事を頑張って、頑張って、その先に何が得られるか? 明確なゴールセッティングをもって取り組んでいる人は、世の中そうそう多くないのかもしれません。
もし、幸運にも金銭的に大成功して大金持ちになっても、気前よく使うシーンもなく、誘う友達もおらず、使わないでいたら、持っていないのと一緒です。
そして、「りらくる」を売却し、夢であった早期リタイアをして、毎日豪遊しているのに「何も楽しくない」と感じた竹之内氏が、なぜなのかわけを探した結果、「成長」と「挑戦」がないのでワクワクしないということに気づいたのだそうです。
成功しても、失敗しても、何かしらの気づきがあり、成長している実感がある毎日は、生きているということを感じさせてくれるのだろうと思います。
成功はしたいですが、
『成功した先に分かち合える仲間がいること』
『挑戦と成長を実感できること』
そのプロセスにもとてつもない価値があるのだということを、
竹之内氏の講演会を聞き、本を読んで、より確信が高まりました。
無駄な会議vs会議の無駄
私は、最初の就職先は新入社員だけで1000人いたNECという大企業だったので、当事者意識をほとんど感じられませんでした。
会議も、何を持って『成果物』なのかもわからないまま、何事もなくやり過ごすことにエネルギーを費やしていたように思います。
竹之内氏は、「アジェンダの事前作成」「時間を決める」「メンバーを厳選する」という会議の取り組みは、無駄な会議を早く終わらせる方法であって、会議の無駄を無くす方法ではないとはっきり言っています。
金銭的なリスクを取っている株主と起業主以外は、結果にこだわるというよりは、滞りなく報告をすることに終始してしまっていると感じる会議は、自分の経営の中でもしょっちゅうです。
竹之内氏の書籍を読んでいると、『結果』を作るためのこだわりをつくづく感じます。
調子にのると失敗する!?
竹之内氏が、大成功して潤沢な資金があるときに、信条としてきたTTP(徹底的にパクる)を外れて、オリジナルな経営判断をした結果、失敗してしまったというエピソードです。
成功すると知らず知らずのうちに傲慢になってしまうのかもしれません。
このエピソードを教訓に、基礎基本をどこまで行っても大事にしようと自戒するのでした。
プロの事業家たちでも、失敗する
竹之内氏のような大成功している人を目の前にすると、どうしても「どうやって成功したんですか!?それで、それで!?」
と気がつけば、「絶対に失敗しないハウツー」を手に入れようとしてしまうところがあります。
ですが、どのような成功者も、失敗せずに成功した人はいないのです。
自分も例にもれず、失敗もしながら成功するしかないでしょう。
成功者とは、失敗しても、成功するまでやり遂げた人だ!という真実を大事にして行こうと思いました。
お金の価値を状況に合わせて変えない
3000円の商品が2000円に値引きされた場合の1000円と、
10万円の商品が 99000円に値引きされた場合の1000円は、同じ1000円だということを忘れてはならない、という話でした。
私自身、金額が大きくなると、数万や数千円が端数のように感じてしまって、「まぁいいか」とざっくりになってしまうことがあります。
でもこれは、商売人としてとても危険な感覚です。
同様のことを、稲盛和夫氏も著書で伝えていました。
出典)稲盛和夫 最後の闘い―JAL再生にかけた経営者人生
www.amazon.co.jp/dp/453231898X
そのものの価値を、自分の感情や、相対的な思い込みで判断するのではなく、そのままの価値で捉えるのは経営者としてとても大切なことだと思います。
まとめ
ご本人が、「今後出版する予定がないくらい、全部を詰め込んだ」と講演でおっしゃっていました。
おっしゃる通り、ビジネスで結果を出すために必要なエッセンスの詰まった、一読万金に値する書籍でした。
読んで終わりにすることなく、実践して、結果にしていこうと思います。