【毎日習慣】結婚観と将来の夢
(新年早々、明るい話題ではないので晴れの日を満喫したい方はお気をつけください)
結婚適齢期といわれる年齢からはすこし遠ざかった。
老後はひとりかもしれないと漠然と考える。正直、長生きはしたくない。
そんなわたしの結婚観について今日は話していこう。
「幸せにして」ってひとと暮らすのは難しい。相手に要望があるひとは何かと「やってやって」が頻発する。「なんでやってくれないの!」が不満となり、積み重なり、愚痴となり、嫌悪に発展して、離縁に繋がる。
藤本美貴のサバサバとした母親像がママたちに支持されている。
「旦那のご飯なんて作らなくてもいいのよ。大人なんだから自分で用意できるでしょ」
ごもっともである。
炊事・掃除・洗濯という家事の分担が、「主婦の役割」とされた時代があった。いまだ根強く悪しき慣習として残っていて、追い込まれている主婦も多い。男女平等が囁かれるようになって何年も経つが、わたしが生きている間は、先時代の古臭い考えには移行しないだろう。専業主婦は職業ではなく無職扱いだ。
この間、Twitterで「年収1400万の会社に勤めているが転職したい。給与が下がるだろうから、専業主婦の妻に働いてほしいと言ったら仕事を辞めるなと言われた」みたいな嘆きを書いているひとがいた。夫の幸せはどこにあるのだろうか。
ひとりはさみしいが、ふたりが幸せということではない。
ゼクシィのコピーで「ひとりでも幸せになれる時代に、それでもあなたと結婚したいのです」みたいな言葉があった。昔は電化製品がいまより発達していなかったから、家事をしながら働くことは難しかった。だから分担していた。いまは電化製品が進化して時短できるようになったから、ひとりでも家事と仕事を両立できる。
ルンバが床を掃除して、ドラム式洗濯機が乾燥まで仕上げてくれる。ご飯はウーバーイーツが運んできて、育児に費やす時間とお金が自分のものにできる。晩婚化どころか、生涯未婚率は35年間で6倍に増えたらしい。
それでも結婚への関心は他の国(OECD加盟国)と比べたら俄然高い。男性は4人に1人、女性は6人に1人「結婚しない」時代なので、すでに独身は珍しい存在ではない。
RADWIMPSに『おしゃかしゃま』という歌がある。歌い出しはこうだ。
ーーカラスが増えたから殺します
さらに猿が増えたから減らします
でもパンダは減ったから増やします
けど人類は増えても増やしますーー
世界人口は増加し続けている。80億人を超えた。都市部は人が住むような広さじゃない狭小住宅が並び、億ションを建てても日本人より外国人のほうが購買している。
どうして日本に移住するの?
日本人は人間を見捨てない。働けなくても、お金と家を与えて生かす。
生き抜く力が目減りした現代人を生かし続けるのは今後の課題となるだろう。
生きたい人を生かすための臓器は不足しているのに、死にたい人を生かす制度は充実している。
倫理やモラルがなかったら解決する問題だが、禁忌だからみんな気付かないふりをしてるんだろう。
相変わらずコウノドリを毎日読んでいる。救急医は「たとえ重度の麻痺が残ろうと命を救うことを優先する」「悩まない」と言っていた。患者の気持ちより、他人によって命が優先される。
「手の施しようがありません」
それが、最期だ。
トヨタ式メゾットは「なぜ?」を5回繰り返すと問題の本質が見えてくるらしい。
ーーなんのために生まれて、なにをして生きるのかーー
アンパンマンは「みんなのゆめ」を守るためどこまでも飛んでいく。
作者のやなせたかしさんは売れない作家時代に「食べものが向こうからやって来たらいいのに」と思ったことからアンパンマンを思いついた。アンパンマンがヒットしたのは50代のときだ。
横田親さんが「地獄の百物語」というプロジェクトをやっていたときに、ひとが誰しも抱える「苦しさ」「しんどさ」「生きづらさ」を地獄と表現してそのときのあなたは地獄で鬼に「なんて言われましたか?」というかたちで自分の心と向き合わせてくれたことがあった。
自問自答だ。「なぜ生きるのか」
RADWIMPSの『DUGOUT』では
ーー毎日何かを食べてまで しがみついているこの世界に殺めた命に見合うだけの 価値が意味があるとは到底思えるはずもなくてーー
という歌詞がある。生きる価値。
やりたいことはある。文章を書きたい。それを仕事にしたい。叶えば、それが生きる意義となるだろう。意義。大義。
自分の命を燃やしてまで成し遂げたいこと。
うん、自分のなかに探すのはダメだ。「あなたがいて良かった」「あなたと出会えて良かった」そうやって自分以上に自分を大切にしてくれるひとを増やす。それが、命の価値だろう。他人が決めるものだ。価値は。
Twitterでフォローを外されると「あなたの人生にとってわたしは邪魔な存在なんだ」と気付かされるようで、しんどくなる。実際、目障りなんだろう。
それは、すこし傷付く。
人間関係の構築は難しく、心の負担も大きい。だからSNSに依存し過ぎることで心が磨り減ることもある。「幸せをアピールするひと」「不幸を自慢するひと」タイムラインは忙しく、ひとの感情は目まぐるしい。
それでも、人間観察は文章が書きたいわたしにとって修行でもある。リアルタイムにひとの心を知ることができて便利だ。
結婚は経験になる。経験したことはリアルに執筆することができる。でも、経験のために人生を投げ売りたいわけじゃない。
逆に結婚をしないことで「しない」という経験ができるのだから、それはそれでアリだろう。
誰のために生きるのか。未来の読者のためだ。そのために命を削って生きていく。