クラクフ駅前地下道の古本ブースにて

画像1 クラクフ駅前の地下道の古書ブースにPolska Nowela Fantastycznaの3巻と4巻を見つけ、この叢書の他の巻はないか訊いたら、2巻が出てきて「この巻には伝説の作家グラビンスキの作品が2篇収録されていて収集家の間で人気が高い」と言われる。3冊買ったら大幅割引になった。
画像2 「それ! 探していたのはそれですよ!」実は私、グラビンスキを日本語に訳しておりまして……と勢いづいて鞄から日本語版『火の書』を取り出して見せた。ほかの巻も倉庫にあるはずだから探しておく、とのこと。Polska Nowela Fantastycznaは1984-1986年にWydawnictwo Alfaアルファ出版社から出た全6巻のポーランド幻想短編小説叢書。 1巻と2巻は詩人のユリアン・トゥヴィム編、3-6巻は文芸評論家・作家のステファン・オッツェテン編。
画像3 翌日立ち寄ると、案の定お兄さんは忘れていて、これから倉庫に行って探してくるから十分待っててと言ったきりなかなか戻ってこない。そのまた翌日立ち寄ると、1巻を用意していてくれたうえ、昨日のお詫びのつもりかSF本2冊をただでくれた。
画像4 先日購入分と合わせて領収書を書いてもらった。欲しい本があったら言ってくれ、探しといたげる、海外発送もするよと、名刺もくれた。気のいいお兄さんであった。

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