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赤毛のアンで語り合おう⑤✧♡
4月からNHKでアニメが放映されるからか、赤毛のアンの映画が放映されていた。ほんとうに普通の、本以上でもない映画である。
でも、去年の大河ドラマ「光る君へ」で、平安時代が実写化されたような嬉しさ(この時代をリアルに観れるの?)があり、興味深くこの映画を観た。
赤毛のアン読書クラブの人間には幸せな鑑賞だった。
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映画のマリラはとてもいい表情の人だったが、どう見ても70代?と思って映画を観ていた。
アンは髪の色とか、とてつもなくアンっぽいわけではないけど、上向いたつんとした形のいい鼻が案外相応しい。
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表情豊かで優しい。
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まあ、この小説を好きなモノにとって、この映画が嫌いなわけがない。
黒帯(旦那)が寝た後、こっそり、映画鑑賞。
アンが赤毛を染めようとして大失敗したこととか、ネズミがプリンの壺に落ちたこととか、色々なエピソードを確認していく作業が楽しい。
そして、アンやダイアナ達が独特の服装で笑いさざめいているのが特に好きだった。あの可愛い少女たちのワンピースや長い髪につける大きなリボン。そんなものとまるで無縁な少女時代を送った私であるが、少女たちが集まって騒いでいるだけで目出度いと感じる。
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ギルバートも悪くない。
本名が我が家のクロオビーに似ているのもよい。
そうなのだ。
今日、ついにキタキタ高校に在った掛川恭子訳のアンシリーズの全てを読み終わったのだ。
あとがきを読んで驚いたコト。
この全集は、アンの人生の時間順に沿っているが、本当は、モンゴメリーが書いた順番が違う。
左が、全集の順。右がモンゴメリーの書いた順である。
①赤毛のアン ①赤毛のアン
②アンの青春 ②アンの青春
③アンの愛情 ③アンの友だち
④アンの幸福 ④アンの愛情
⑤アンの夢の家 ⑤アンの夢の家
⑥アンの愛の家庭 ⑥虹の谷のアン
⑦虹の谷のアン ⑦アンをめぐる人々
⑧アンの娘リラ ⑧アンの娘リラ
⑨アンの友だち ⑨アンの幸福
⑩アンをめぐる人々 ⑩アンの愛の家庭
アンの幸福とアンの愛の家庭が、一番、後で書かれたなんて!と、凄く驚いた。
全体を見通して、モンゴメリーが補ったんだろうケド、モンゴメリーの書いた順番に読んでみたら、何か別なことが伝わってくるだろうか?なんて考えたり。
時代は、戦争まで突き進んで愛する子供たちの何人かを失うアンに、モンゴメリーは「アンの幸福」と「アンの愛の家庭」をプレゼントしたくなったとかあるのだろうか?
なんて、深読み( ´艸`)
最後に掛川恭子さんのあとがきの一部をそのまま掲載します。
「想像の王国につうじる魔法の小道には、最愛の友でさえついてくることはできない。」
モンゴメリーはそういっていますが、想像の王国を求める心があれば、〈あいよぶ魂〉があれば、ついていくことができると思いませんか?そうです、わたしたちはモンゴメリーにみちびかれて、想像の王国への小道をたどりました。一人では旅立てなかったかもしれませんが、よき道案内人にめぐまれて、妖精の国で幸せなひとときをすごすことができました。
心が沈んだら、人生を重荷に感じたら、ぜひアンの物語を読みなおしてください。アンはもちろん、元気づけてくれます。でも、アンだけではありません。十冊のなかに登場した人たちがみんなで、がんばれ、がんばれと、声援を送ってくれるでしょうージム船長も、ミス・コーネリアも、メアリー・バンスも、そう、それに、ウォールターを忘れないでください。ウォールターが塹壕の中で最後に書いた手紙を、読みなおしてみてください。人生への希望と信頼にみちた、美しい手紙ではありませんか。わたしたちがいま生きていられるのは、世界じゅうのウォールターたちのおかげです。かぎりない平和へのねがいをこめて、ウォールターにこの手紙を書かせたモンゴメリー、夢を見たり、笑ったりすることを、けっして忘れないでーモンゴメリーの声がきこえてくるでしょう。
わたしたちに夢と希望をあたえてくれたモンゴメリーに愛するプリンスエドワード島の墓地で眠っているモンゴメリーに感謝しながら、アンの物語に別れを告げましょう。
アンの物語に別れを告げる時がやってきた!
掛川恭子さん、丁寧に訳して下さって有難うございます💖
私がターゲットに定めたこのシリーズは全巻制覇したが、Ⅿ夫人が言うには、まだ続きがあるらしいのでその後も追うつもりだ。
自分の人生の読書のリストに、赤毛のアンを加えます✧♡
4月から始まるアニメも楽しみ💖
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