好きを仕事にする覚悟
みなさんは好きなことを仕事にすると聞いて、どのようなイメージがありますか?
私自身は音楽大学を卒業し、その後好きな音楽でフリーランスという形で仕事をしている、、、ということで、そのライフスタイルについてそんなに
仲良くない方から(苦笑)言われるいくつかのことがあります。
その中でも多いのは
・会社に縛られないって自由でいいね!
・好きなことで生きるって羨ましい!
確かにそう。
確かに表向きはそうですが、会社という自分を守ってくれる盾がないから全て自己責任になりますし、好きなことで生きるって「好きなことを好き放題」という意味でもなく、、、ただし仲良くない方との挨拶代わりの会話でそこまで突っ込めることもなく、、、
ただ、最近各方面で「好きを仕事に」のキラキラした面のみを求め、今ある幸せを無計画に捨てて(次の仕事が決まってないのに退職したりとか)急にお絵描きや裁縫を始めて販売してみたり(素敵じゃなければ当然売れない)、外から見てて「え?」ということを繰り返して明らかに良くない方向に向かい続けるという方をお見かけするようにもなり、どこまで届くかはわかりませんが、現実的な「好きを仕事に」のことを記事にまとめたいと思います。
好きを仕事にする裏側
好きを仕事にすると、その仕事を通じて何か嬉しいことや良いことがあった時に、喜びが倍増します。
これが好きを仕事にすることの一番の魅力だと思います。
しかしこれ、裏を返すとその仕事を通じて何か辛いこと、嫌なことがあった時に、その悲しみも倍増します。
好きな気持ちが嫌なことを打ち消すのではなく、悲しみが倍増します。
しかも仕事の場合、自分や家族の人生設計にも関係してくることが出てくる場合もあるので、その深刻さと感情の重さが良くも悪くも大きくなります。
好きなことを通じて向き合わないといけなくなる嫌なことに向き合う覚悟はありますか?
好きを仕事に!を軽々しく言う人は、正直ここまでは考えてないと思いますが、好きだからこそものすごく覚悟が必要です。
好きを仕事にするならば、好きを通じて経験する辛いことに向き合う覚悟がありますか?
その覚悟がなくても平気な精神的に強い人というのももちろん存在しますが、みなさんがこれに当てはまるかというと、ほとんどの人は当てはまらないと思います。
もちろん私自身も当てはまりません。
覚悟がないまま好きを仕事にするキラキラだけを求めて好きなことを仕事にすると、心身のどちらか、もしくは両方を病むケースにつながります。
身のまわりでもそのケースは残念ながら多いです。
いくら好きなことを仕事に出来たとしても、人生は好きなことだけで構成されている訳ではないので、悩んだり考えたりすることは必要でも、病むような追い込まれ方をすることが良いことだとは私は思いません。
好きなことは仕事にしなくても良い
好きなことの楽しい部分だけを見たいなら、それは仕事よりも趣味とした方が安全です。好きなことを通して出会うことのある嫌なことにまで向き合う責任が発生しなくなるからです。
特に感情の振れ幅が大きいというか、繊細な自覚がある方はそれを本当に仕事にするか否かを考えた方が良い、というのが私個人の意見です。
繊細な方ほど、好きなことで受ける良いことも悪いことも心の中で倍増していきます。
逆にあまり興味のないことであれば良いことも悪いことも、興味がない分心の中で倍増はしないので、冷静な判断がしやすくなります。
お仕事となると、その冷静さが大切な面も大いにあるはずです。
好きなこととどう向き合うかは結局のところ自分次第
ここまで「私個人の人生」を通じて「私自身の意見」を文字にしてまとめてみましたが、他の方の人生であれば意見も変わるかもしれませんし、私と同じ経験をしても、他の方の意見は違うこともあるでしょう。
結局のところ好きなこととの付き合い方は自分次第になります。
好きなことを大切に扱えるよう、好きを仕事に!の流行り文句に考えなしに乗っかるのではなく、こういった意見もあるんだな、ということでこの記事がしっかり向き合うきっかけになればとても嬉しいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。