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菓子店の起業の際に気を付けたいこと

こんにちは! 静岡県の中小企業診断士、大滝です。
先週から急に寒くなってきましたね。体調などはお変わりないでしょうか。風邪やマイコプラズマ肺炎なども流行ってきていますので、体調管理に気をつけたいものですね。

最近は天気の良い日も続いていますね。先週は家族で掛川花鳥園という、鳥にたくさん触れ合える施設に行ってきました。エサを与えようとすると肩や腕に飛んでくるので、鳥が苦手な方は注意が必要です。鳥好きの方は本当に近くで触れ合えるのでお勧めです☆

旦那さんの肩に止まりました(笑)

さて、最近「菓子店の起業」の相談に対応する機会が増えてきました。マルシェなど菓子を販売できる機会が増加していることもあり、想い描いた夢を実現したいという方が多いのでしょうか。菓子店も飲食店と同じで開業資金が掛かり、物件にも左右されるため、ハードルが高い業種ですが、顧客からの喜びの声を聴くなど、やりがいのある仕事だと感じます。

ただ、最近は競合も増えてきていますので、菓子店の起業を考えている方はこれから記載する内容に留意して起業を進めていただければと思います。

菓子店の起業の際に気を付けたいこと

〇材料費高騰と原価率の調整

お菓子を作る方は、材料にこだわりがある方が多いと感じます。北海道産の小麦粉、地元の有精卵、産直のバターや牛乳…美味しいものを使えばさらに美味しいお菓子ができます。こだわりはとても大事ですし、それが差別化のポイントにもなります。ただ、作ったものがいくらで売れるのかは別問題。材料にこだわるあまり、原価率が5割を超えていることはよくあります。特に原材料が高騰している今、予想を超える材料費になってしまうことも少なくありません。こだわりの材料を仕入れるなら仕入れるルートはあらかじめ確保しておきましょう。また原価管理を常に行えるよう、タイムリーな経理処理を行える環境を整えましょう。

〇厨房機器のオーバースペックに注意

最近では開業を考えている方のために、厨房機器メーカーのショールームがあります。私のお客様も、ショールームに行くと目を輝かせて機械を見ており、金額に手が届かないような場合はリースを勧められたりします。ただ、良いものは価格が高いです。実際に現場に立ってみると、必要のない機能もあったりします。費用対効果を考えて投資を行いましょう。最初はスモールスタートが良いと、開業前の方にはお伝えしています。商品は1つでも良いので、他では販売していない、オリジナルな商品で複数のテイストが楽しめると軌道に乗りやすいでしょう。

〇居抜き物件は事前によく確認を!

以前飲食店を行っていた方が廃業し、空いている物件がある場合、「設備的に大きな投資が必要ないのでは」と考えて契約すると、想像以上にお金がかかってしまうことがあります。飲食店と菓子店では設備が異なりますし、前に使っていた店主の性格がざっくりしていると、掃除が行き届いていないことなどがあります。居抜き物件は事前に確認し、掃除などはどちらが行うのか、改装が必要な箇所などを、大家さんと調整して契約をしましょう!

最近では菓子製造業許可を取得しているシェアキッチンがあったりします。菓子店を開業するためには菓子製造業許可を持つ施設で作る必要がありますが、シェアキッチンであれば許可が取れている場所で製造することができ、マルシェ等で販売できます。まずは商品のニーズを把握するためにシェアキッチンを借りて作ってみるのもお勧めです。どの企業も、開業後の販路開拓が課題となりますので、認知度向上のためにもシェアキッチンを活用して小さく事業を始めることも検討してみてください。

ちなみに、私の娘の夢の一つがお菓子屋さんなため、夏休みに静岡県で行っていた就業体験に参加し、市内の洋菓子店でケーキ作り体験を行ってきました。このような機会があるとますます夢が膨らみますね☆生クリームを均等にケーキに塗るのはなかなか難しいです。

真剣に塗っております

副業など、スモールスタートで事業を始められる機会も増えてきました。自分の夢の実現に向けて、できるところから始めてみてください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。