万年筆が好きな私が、唯一使い続けているボールペン
私は紙に文字を書くのが好きです。暇さえあれば、とにかく書いています。
朝のブレインダンプから、文通相手に手紙を書いたり、アイデア出し、日記、もう本当に紙に書く行為に依存しているのではないかと自分でも思うほど、日常の中で文字を書きまくっています。
私の一軍筆記用具は万年筆で、在宅時のほとんどはパイロットの万年筆一本で字を書いています。手帳などに書く場合もあるけれど、ほとんどの場合、インクは一色でいいと思っています。色の選択肢があればあるほど、書くのが億劫になるので、とりあえず黒っぽいインクで書いています。必要であれば、赤い下線を引くくらい。
万年筆を使い始めてかれこれ7年ほど、万年筆の書き味を知ってしまうと、もう他の筆記用具では書く楽しみを感じられないのでは、と思うほど書き味が違います。
何より、どんなにたくさん文字を書いても腱鞘炎になりません。
シャーペンは書いてる途中で芯が折れたり、消しゴムで消したりする作業によって手を止められるのが嫌なので、あまり使っていません。どんなに気をつけていても、芯が折れてどこかにとんでってしまったりした時は探すのに時間を取られてしまいます。
利点である「消せる」という点が、私にとってそこまで利点と感じられないのも一つ。
私は往来、書き間違えがあってもあまり気にしません。
とにかく横着なので、消しゴムに持ち替えるのすら面倒臭い。ささっと塗りつぶしたり、二重線を引いたりして間違いを消しています。後から見直しても間違いが人間らしくて味があるとさえ思っている始末です。
少し話がそれましたが、そんな私でも、唯一使い続けているボールペンがあります。
それは、パイロットの「Vコーン」という水性ボールペンです。
唯一の例外:パイロットの「Vコーン」
万年筆にこだわっている私ですが、唯一そのこだわりを破ってでも使い続けているボールペンが、パイロットの「Vコーン」です。
このボールペンは、ただのボールペンとは違います。書き味が驚くほど万年筆に似ているんです。
書くときの滑らかさ、インクが紙にのる感触――そのすべてがまるで万年筆のよう。しかも、手軽に使えるという利便性まで兼ね備えています。
このボールペンの素晴らしいところは、万年筆の魅力を感じさせつつも、手軽で安価な点。
一本税込価格で110円、カラーバリエーションも黒、赤、青の3色があります。
インクの発色も濃く、滑らかに流れるように文字が生まれる感覚は、万年筆と同様に書くことそのものを楽しませてくれます。
デザインもシンプルですが、丸みを絶妙に手に馴染んで、筆記時に当たる部分が痛くなりづらいです。
インクの減りが目視できるのも嬉しいポイントです。
とにかくインクの消費量が多い私にとって、インクがいつ無くなるのかがわからないのはとってもストレス。
インクの量を視認できるボディなので、いつでも遠慮なく好きなだけ書くことができます。
ノック式の「Vコーンノック」という商品もあるのですが、私はペンのお尻にキャップの重みがある方が書きやすくて好きなので、キャップ式のものを使用しています。
なぜ「Vコーン」なのか?
これまで、JUICE UPやJET STREAMといった書き味が滑らかで有名なボールペンも試してきました。
しかし、確かに滑らかに書けるけれど、どこか硬さがあり紙に吸い付くような柔らかな筆記感はありません。
それらも素晴らしいですが、Vコーンほど書き味が万年筆に似ているボールペンはなく、私にとって特別な存在です。シンプルでどこか懐かしいデザインも、私の心を掴んで離しません。
油性ボールペンは、書いたあとの文字が薄くなってしまうんですよね。掠れも起こりやすい。書き味が硬く筆圧が必要なのもあまり好みではありません。
私にとって油性ボールペンは、書いたものが長く残るものや大事な書類、手紙などを書くときに使用するものだと思っているので、たくさん文字を書きたい私には不向きで仕方ないのかもしれませんね。
そして、インクの発色はとっても大切です。
古いノートを開いたときに、薄い色の字を見るのは本当に疲れます。色が薄いというそれだけで、読む気を削がれるものです。
昔の文庫本の、文字の細さと小ささと色の薄さに、開いた瞬間にドッと読む気を失った経験はありませんか?
私は岩波書店の文庫本にいつも苦戦させられています。
それだけ、色が濃いインクであることは大切です。
油性ペンに比べ、水性ボールペンであるVコーンは、インクがぬらぬらと出るために、紙の上を滑るように筆記できるんです。インクの発色も良い。
ゲルインクも似たような書き味のものが多いのですが、後から見返したときにインクの発色は水性の方が好きかなというのと、インクの減りが水性より早いのであまり好みではありません。
私の日常に欠かせない「Vコーン」
万年筆を主に使っている私ですが、外出時や気軽に書きたい時には、必ず「Vコーン」を持ち歩いています。手紙を書くときは万年筆を使うことが多いですが、ノートにメモを取る時や、急いで書き留めたいアイデアが浮かんだときは、この「Vコーン」がいつも手元にあります。
万年筆を持ち歩くことももちろんできますが、持ち歩く間にどうしても蓋が汚れてしまいますし、インクが漏れて手が汚れてしまうので外では少し使いづらいんですよね。
インクがついた指でもなんだか愛着が沸くんですが、外でふと目に入ると汚い指だなっておもってしまうんですよね。
また、万年筆でたくさん書くとインク切れにハラハラさせられてしまうので、もっぱら在宅時に使います。
一方で、特に仕事や勉強の場面で「Vコーン」が活躍しています。
万年筆に似た満足感があるのに、インクの減りにハラハラさせられませんし、無くしても、誰かが拾って使ってくれればいいなと思えるほどです。「Vコーン」が無くなってしまったら困るので、布教で配布して周りたいくらいです。
また、「Vコーン」は耐水性もあるため、少し湿気の多い場所で書いても文字が滲むことはありません。外出先でも信頼できる相棒として、いつもバッグの中に忍ばせられるのが「Vコーン」の良いところです。
「Vコーン」で書く楽しみを再発見
私は、万年筆の美しい書き味に惹かれて長く愛用してきましたが、「Vコーン」はそんな私の期待を裏切ることなく、常に頼れる相棒であり続けています。
書くことが好きな人、特に万年筆を愛用している人でも「Vコーン」は試す価値があると自信を持っておすすめします。たった110円という手軽さで、万年筆に匹敵するほどの書き心地を味わえるなんて、驚きですよね。
紙に文字を書く時間が少なくなっている現代ですが、やはり書くことで得られる満足感は、何にも代えがたいものがあります。
そんな大切な時間を「Vコーン」でさらに充実させてみてはいかがでしょうか?
もし、まだ「Vコーン」を試したことがないなら、ぜひ一度手に取ってみてください。
あなたの日常の中に、少しの楽しみと満足感をプラスしてくれるはずです。
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