バーンアウトに陥る原因は?
バーンアウトは、日本語で「燃え尽き症候群」と呼ばれるものである。何かに没頭していた人が突然やる気を失ってしまい、社会に適応できなくなるものだ。どの職業の人もなる可能性があるが、中でも介護職は他の職種に比べてバーンアウトになる可能性が高いと言われている。介護職は感情を押さえて笑顔でいる必要があり、利用者に配慮した行動も求められるため、精神的に疲れてしまうからだ。また誰かの役に立ちたいという思いを持って介護職に就いている人も多く、そうした責任感のある人はバーンアウトになりやすい。
バーンアウトに陥る原因は、個人的要因と環境的要因による過度なストレスで、心身が極度に疲労してしまうことにある。個人的要因は例として、周りから求められている以上の結果をだそうと張り切りすぎてしまったり、職場で良好な人間関係を築こうと奮闘したりすることなどが挙げられる。介護職に関しては前述した通りだ。環境的要因は、仕事の過重負荷が主な要因である。多すぎる残業などがこれにあたる。介護業界は万年人手不足であるため、一人が担当する仕事量が多くなってしまっている職場もある。それが環境的要因になってしまっているのだ。
個人的要因にしろ環境的要因にしろ、適切な休息をとり疲労回復を図ることが非常に重要である。疲労回復をしていれば、バーンアウトの発症を予防できるのはもちろんだが、適切な休息によって得られる健康的な心身は、仕事をするうえでも欠かせないものだ。食事をして栄養を摂り、十分な睡眠で回復する。これは疲れをとる基本的な行動であり、できる限り心がけたい行動である。