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夫の母は認知症

お疲れ様です。

正月の挨拶に夫の実家に家族4人で訪問してきました。
「今年は飲み過ぎないようにするぞ!」
と宣言するが、昔の浜崎あゆみ似の夫の弟の2番目の嫁に、
「アヤさんそれ毎年言ってますから」
と突っ込まれるが、やはり恒例のごとく飲みすぎて、大暴れして、半ば強制送還のように帰らされて、息子の運転する車で帰宅するも、その慣れないカックンカックン運転に気持ち悪くなり、車を降りるや否や道端にゲロりそうになり、夫に「頼むからババアの道端のゲロとかやめて。お願いだから家のトイレで吐いて」と懇願されるも、気持ち悪くて気持ち悪くて何度も道端で嘔吐きそうになるが、息子と娘が仲良くアイスを買って帰る姿を見て我に返り、帰宅してそのまま5秒で寝た、早乙女彩です。

なげーよw
バカかよw
義実家で暴れる嫁なんとかしろよw

失礼しました。
ここからは大真面目に参ります。


長い休暇を利用して本を読んだ。


アマゾンより引用

「生かさず殺さず」久坂部羊

この人の書く小説は初めて読んだけど、現役の医師というだけで斜に構えてしまう。私は申し訳ないけど、医師だからと言って全ての医師を神と崇める人間ではない。私が子どもの頃からお世話になっている皮膚科の先生と、母の命を救ってくれた佐藤先生と、いつも父の長い話を聞いてくれるクリニックの先生には、常に感謝の気持ちでいる。結局自分と関わっている人だけに感謝してればいいと思うけど、それじゃダメですか?

って、違う違うそうじゃない
そんな話じゃないよ
今回は医療従事者に感謝の話じゃないよ

認知症病棟の話で、それはそれは色んなパターンの認知症がある事が記されている。
本人がわからない状態でどこまで治療をすれば良いのか、医師と家族の葛藤、国の医療基準と病院のシステム、それらが綺麗事では片付けられない問題で山積みとなっている。改めて初めて知る事も多くて、自分の見解と認識の甘さに反省するばかりだった。

うちの親も84歳と80歳で、いつどうなるかわからない。今の所目立った認知症の傾向は無いけど、人生100年時代と言われているだけになかなか難しいものがある。

私達家族は数年前に父の介護を巡ってスッタモンダはあったけど、今の所兄妹でのイザコザも落ち着いて、緩やかに時が流れているという感じだ。あの時の父の暴走は、「死」に向かう際の一種の抵抗だったのかもしれない。今となってはそう思う。

私達兄妹は色んな考えはあるけど、かつて病院で延命治療を施された祖父が、骨と皮になり、身体中管に繋がれて、手にはミトンを嵌めさせられ、拘束されて、うめき声をあげながら死を迎えた姿を見て、その壮絶さに息を飲むしかなかった。あの時の祖父の姿が脳裏に焼き付いてる私達は、祖父と同じ状態で両親を死なす訳にはいかない。延命治療はしない、決してしない、絶対にしない、それは心に決めている。

しかしながら、年末に熱海に行った両親のお土産がコレ↓


あたみ延命まんじゅう


延命なんてしねーぞオイwww




そろそろタイトルに言及。

夫のお母さんが10年前から認知症を患っている。現在74歳で発症が60代だったから、認知症と言うよりアルツハイマー病。ここ数年で一気に進行して、身の回りの事も自分では出来なくなった。一日中ぬいぐるみを抱いて何か言葉を発しているが、何を言っているかはわからない。今は、義父とヘルパーさんが介護をしている。

そんな大変な状態の義母がいる中、私は終始酒を飲み、アホみたいに酔っ払った。

センセーショナルな過去を持つ義父と、これまたセンセーショナルな過去を持つ義弟と、更にセンセーショナルな過去を持つ昔の浜崎あゆみ似の義弟の2番目の嫁(義妹)に終始絡みつき、私はバカみたいに酔っ払った。

「そのセンセーショナルな半生を、小説として書かせて下さいよー」
みたいなwww

その酔っ払ってどうしようも無い私の横には義母がいた。
自分で食べる事も、話す事も、意思を伝える事も出来ない義母は、オグリキャップのぬいぐるみを抱きながら、私の隣で終始笑っていた。
その様子を見た義父は「アヤさん、母さん凄く楽しそうだよ。ずっと笑ってる」と言っていた。

これが私の役目なのかもしれない。

認知症が進んだ義母は、
嫁の差し出す食事なんて食べる訳がない。
嫁の手を取ってトイレに行く訳がない。
嫁の呼びかけに答える訳がない。

認知症を患う前にしたことも無い事なんて、認知症を患ったからって、都合よくするわけが無い。
だから私も、今更偽善者ぶることはしない。
そういう役目は身内がやればいいこと。
私はそこまで義母とは心が通っていなかったから、出来るはずがない。
出来るはずも無い事をする必要はない。

私はただ、義母が認知症だろうと何だろうと特別扱いはしない。義母をかわいそうな悲劇のヒロインにはしない。私はこれまで通り、その場を楽しんで酔っ払って恥をかいて、笑いものになればいい。

私の役目はただそれだけ。

ということで、冒頭の泥酔に繋がったのですw


こんな文章を書いていると、ちょうど友人からLINEが来た。

「今父のオムツを初めて替えたんだけど、チンコが白かったわ」
「白いチンコってどういうこと?」
「毛が白くなったからさ、白いチンコみたいになってたの」
「そういうことか。お疲れ様です」


重いテーマを書いたのに、最後は下ネタですみません汗





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