少しだけ大人になった君へ、母がおもうこと
息子の風邪が、私に越してきた。
息子は、まだまだ私にひっつき虫だし、
寝る時だって、
まるでユーカリの樹上のコアラみたいに、
がっつりしがみついて寝る。
物理的な距離が近すぎるから、仕方ないのかもしれない。
でも、最近、心の距離が、なんだか少しだけ、変わってしまったような気がする。
表情や、ふとしたときの雰囲気で、
わたしの心をそっと読み取って、自分の行動を、少しだけセーブしているように見える。
ちょっと、早すぎない?と、少し心配になる。
母と子って、望むとか、望まないとか、そういう次元を超えて、いろんなものを、分け合う関係なんだな、と改めて思う。まるで、一つの生き物みたいに。
724の世界で、一年前のばななさんも、同じように風邪をひいていたみたい。
不謹慎かもしれないけれど、
勝手に繋がりを感じて、
少しだけ、嬉しくなってしまった。
息子よ。女心は複雑なようで、とても単純だったりする。
だから、今はまだ、気を遣ったり、遠慮なんて、しないでほしい。
もっと、甘えておいで。
お母さんは、いつでも、あなたのそばにいるから。