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当時の日記より12@2008 11\17

講談社から8月に出た「大人のアスペルガー症候群」という本を購入。これまでどれも子供に絞られたものばかりで、大人を対象にしているのは初めてじゃないだろうか。

本によると「人の話を理解するのが極端に下手。話の流れや文脈が理解出来ない。大げさな表現を真に受ける。会話がパターン化、型通りのセリフで返答。」など。

これまで散々思ってきたことの全てが書かれていて気持ちが落ち着いた。姫(母)の言葉は芝居がかっていて嫌だったのも、この場面ではこれを言う。みたいなマイルールがあるからだろう。

私独自の見解だが、姫にとっての言葉は音でしかない。と思っている。BGMのように入ってはくるけれどさーっと流れて消えてしまう程度の存在でしかないと。感覚でしか捉えていないため、単語の一音を勝手に置き換えてしまうこともよくある。

例として安比を竜飛と言うとか。よくある聞き間違い、言い間違いレベルではなく、安比のつもりでずっと竜飛と言い続けて会話を続行するので、話がどんどんかみ合わなくなる。これが日常会話で頻繁に起こるのだ。

あとは私が密かに名付けた「姫語」が頻繁に登場するので辟易する。

例えば「来年」をらいれんと言う。可愛い子ぶってわざと間違えた発音をするのかと「そんな言葉はないからきちんと『らいねん』って言ってよ」と散々注意したのだが直らない。ルビをふらせればきちんと「らいねん」と書くのに発音が出来ないのだ。そういう単語が山ほどある人だった。

他にも会話が連想ゲーム状態でどんどん本質から外れていくのが日常茶飯事。これがとにかく腹立たしい。

今夜も夕食の支度をしていた時、そんなやりとりがあった。

「昨日買ったきゅうり、何処?」

と尋ねると

「なんか傷んでたわ。玄関にない?」

玄関に野菜を入れる段ボールがあるのです。

「捨ててないのね、きゅうり」

「あ、今日まいたけ買ったわよ」

姫の頭の中はきゅうり→段ボール→その中には今日買ったまいたけ。と展開させてしまったので、もうきゅうりの話題はどうでもいい。

「まいたけのことは聞いてないの。質問はきゅうり。捨ててないのね。」

「捨てたわよっ傷んでたって言ったじゃないのっ」

「玄関にない?って言ったからあるのかと。」

「鈍いわね、だからそれは捨てて買い直してあげたのっ。新しいきゅうりがあるでしょってことじゃないの。なんでそんなことも分からないの?!」

会話として成立しない上に余計な一言が付け足されるから、なんで喧嘩売ってくるの?と言い返して結局喧嘩になる。そして「卯月は本当に短気。まともに話も出来ないわ」と怒る。

悪いのは私じゃないと思うけど...。





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