当時の日記より44@2009 8/28
22日退院。家に到着すると開口一番「塩ウニはちゃんと冷凍庫に入ってるんでしょうね」とやられ、ぶちキレそうになりながらまた実家暮らしがスタート。今回は退院直前に倒れて入院が延びたため、自宅に居られるのは10日ほど。この頃の私は姫(母)が退院する度に「何食作ると次の入院」と食事回数をカウントダウンするようになっていた。それほどまで偏食の姫の面倒は厄介で苦しめられた。
「パン買ってきてよ」
駅と駅の中間に位置する我が家は、どちらの駅からも徒歩15分ほどかかる。毎日駅前のパン屋までパンを買いに行かされていてよれよれなのに、近場のパン屋は飽きたから電車に乗って違う駅でパンを買ってきて欲しいと言い出した。そこはターミナル駅でもあるので、にぎわっていてデパートもある。そこの有名パン屋がいいんだとか。
新型インフルエンザで世の中が戦々恐々としている中、真夏にマスクして電車に乗ってパンを買いに行かされる私。たまらず呟いた。
「治療法も分からない新型インフルにかかったら、喘息持ちの私は死ぬかも知れないよ」
それは大変行かないでという言葉を期待して言ったのだが
「えぇー卯月が死んだら誰が私の世話をするの。死なれたら困るわ」
そっちかよ。本当に言葉が通じないんだな、この人。
帰宅してほどなく、荷物が届いた。姫の友人から開けてびっくり、とうもろこしが18本。
私にテキ屋でもやれと?怒りにふるえていると
「お友達がせっかく私に食べさせたいと送ってくれたのだから全部茹でて冷凍庫にいれておけばいいことじゃないの」
と涼しい顔で言い放つ。冷凍庫見てみろっ1本だって入るスキはない。
大体18本茹でるって、大鍋がある訳じゃあるまいし、簡単に言うな。イライラしているところにまた荷物が届いた。次は姫の兄からだ。
野菜。しかも大量。
ぶちキレずに堪えている私は本当に偉いと思う。
自分で自分を褒めたい...。