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当時の日記より25@2009 3/20

ひからびたじゃがいもを一つ見つけたのでゴミ箱へ。これが今日の大騒動の発端となる。

玄関のたたきに段ボールが置いてあり、ここが常温保存する野菜の定位置。家の前に移動車の八百屋さんが週2回やって来るのだが、姫が大量に買い込みすぐさま段ボールに放り込むという図式だ。闇雲に買いまくるだけ。傷んだ野菜は私が見つけて捨てるしかない。

ゴミ箱に投げ入れられていたじゃがいもに気づいた姫は烈火の如く怒り出した。

「なんで捨てたのよっ食べられる物を捨てるだなんて!流しの下に置いておいたじゃがいもでしょう!昨日買ったばかりなのよ!」

姫が捉える視野は狭小だ。更に全体を見渡すという動作が出来ない人。それに加えて無意味なマイルールで自分自身をがんじがらめにする。

じゃがいもは沢山あるにも関わらず、勧められてまた買った。そして姫にはじゃがいもを買ったらまず流しの下に置くというルールがある。だから私が捨てたのは流しの下にあったものだと決めつけて激怒しているのだ。この人に声を荒げたところで通用しないのは分かっている。はらわたが煮えくり返っているのは私のほうだが、堪えて冷静に説明する。

「何から何まで私のせいにしてはダメだよ。怒り出す前にまず流しの下を確かめたらどうなの?私が捨てたのは段ボールの中のじゃがいも」

すると冷静さを取り戻し

「あら、だったらいいわ。絶対に捨てないでよ、流しの下のじゃがいもは!!」

無意味な叱責。無駄な会話。こんな日々がいつまで続くのか。



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