当時の日記より18@2009 2/17
「私は長いこと気ままに一人暮らしをしてきたの。だから卯月が同じ部屋にいる光景に慣れないのよ」
そう言われてから食事の支度以外はほとんど愛犬と2階で過ごすようになった。すると今度は電話で誰かにこう告げるのだ。
「上に行ったきり、ほとんど出てきやしない。だからお昼も自分で作るしかないの。一体何のためにここに居るんだか。でね、頑張って作っても見た瞬間に気持ち悪くなって食べられなくなるの。」
お前一体どの口が言うんだよ。
気分転換にちょっと出よう。昼食を買いにコンビニへ行くと伝えると
「プリン!」
姫(母)は一度気になると気が済むまで延々と口にして言い出したらひかない。自ら納得のいく結論に到達するまで言い続ける。
「はいはい。プリンは買うよ。ご飯のおかずになるような物とか、お昼ご飯に食べたい物を言ってくれない?」
「プリンがいいわ」
ついにキレる。
「だからプリンはご飯じゃないっつってんだよ。何度同じこと言わせたらわかんの?!プリン1つ買う為にコンビニ行くわけ?!」
「じゃ2つ」
出た、コントが。
言葉を字義通りにしか受け止められない姫は、このような返答がよくある。笑いを取ろうとしているつもりはない。本気で答えてる。父や私がギャグなの?と笑うものなら本気で怒り出した。姫はお笑いが大嫌いで、特に漫才は何が面白いのか分からないとよく言っていた。今なら理解出来る。漫才のやりとりは姫の日常会話でしかないからだ。