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当時の日記より7@2008 5/12
お昼に食べるものがないとぶつぶつ言いだした姫(母)。
「食パンなら冷凍してあるけど、あれは嫌だって言ってたよね。」
姫の偏食はすさまじく、一斤まるごと(ノースライス)の食パンじゃないと食べない。先日コンビニブランドの食パンを買ったが当然「嫌」だと口にしなかったので私が食べるために冷凍しておいたのだ。
「食べる物がない、私はそんな安くて初めから切ってあるパンは嫌だ」と延々文句を呟かれたのでパン屋へ出向いたら、私が買ってきたのは小麦胚芽入りだった。
「私は真っ白なパンしか食べないのよ!要らないわそんな茶色っぽいパン」
えっこれどうする気?
食後の服薬があるため、猛烈に文句を言いながら冷凍しておいたパンを焼き始め
「パンに塗るものがないじゃないの」
とまた文句。
「あるでしょ、バター、マヨネーズ、チーズ、ジャム。なんでも」
「全部飽きたのよ!」
と未開封のピーナツバターに手をかける。こうして食べかけの物が増えてゆく。
ねぇ、この小麦胚芽入りパンどうすんの?
イライラの頂点に達し、自分でパンを作ってみた。フライパンでも焼けるという記事が気になって取っておいた雑誌を基に初挑戦。こねてる時は手がべたべたでくたびれてきて「二度とやらない」と思いながら作業したが、まとまった生地を叩きつける辺りからテンションが上がる。
ふざけんなこのヤロー!勝手なことばっか言いやがって!!
とパンを誰かに見立て、心の中で罵倒。ちょっと気持ちいいんだけど!
そうして出来上がったパンはびっくりするほど美味しくて、姫が大絶賛。
でも怒りを溜めないと上手に出来ない気がする...。
いや、だったら毎日美味しく作れるな。
夕方、税理士から電話。
私の夫はフリーランス。会社形式にしているため、経理と雑務は私の担当。そして税理士は夫の長年の友人でもある。
「親の介護に犬の介護。卯月倒れるんじゃないかと思ってさ。大丈夫か?」
心配してくれて有難いと思いきや
「ところで決算の時期過ぎたけど。書類はまだですか」
そうか、やっぱり仕事の話だったか...。
出来ない。自宅に戻ってる暇がない 泣。